ヒンデンブルグオーメン(ヒンデンブルクの予兆)とは暴落可能性が高いサイン
「ヒンデンブルグオーメン」と「ヒンデンブルグの予兆」は同じ
ヒンデンブルグオーメンとは
ヒンデンブルグオーメンとは、ヒンデンブルグの予兆とも呼ばれ、株価暴落の前兆とされるサインをいいます。サインが点灯すると30日間有効とされ、80%弱の確率で、30日以内に5%超の下落局面に向かうとされています。もちろん、5%以上の下落をきっかけに暴落につながることもあります。
そんなヒンデンブルグの予兆サインが2024年7月初旬に米国市場に点灯しました。よって、8月初旬までの株式市場には要注意です。
7月12日、東京市場でもバリバリの過熱感から、225先物は△1200円という急落を演じていますが、こんな感じの値動きになります。
直近では、2020年1月、2021年3月、2022年2月、2022年4月にもサインが点灯していました。ちなみに、2020年1月のサイン点灯時は、コロナショックと相俟って、歴史に残る大暴落となりました。
なぜヒンデンブルグオーメンと言われるか
オーメンと聞くと、ちょっと気味が悪いですよね。なので、小生はヒンデンブルグの予兆と言っています。
では、なぜオーメンと言われるか?
オーメンとは、良くないことが起こる前兆という意味があります。
後述する条件がそろった後には大きな下落が起こるという法則性をつかんだ盲目の数学者であるジム・ミーカは、発見から数年後の54歳で交通事故死しました。1937年5月6日、米国ニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場で発生したドイツの飛行船ヒンデンブルグ号になぞらえ「不吉な予兆」としてこの名称が定着したと言われています。
よって、ヒンデンブルグオーメンとは、株価暴落の予兆と言われることになりました。
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ヒンデンブルグオーメンのサイン点灯条件
ヒンデンブルグオーメンのサイン点灯条件には諸説がありますが、次の4つの条件が同日に起こった時に点灯します。また、サインが一度点灯すれば30営業日は有効となります。
1.NY証券取引所(NYSE)で52週高値更新銘柄数と52週安値更新銘柄数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上となる(2.8%以上とすることもある)
2.52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない
3.マクレランオシレーターの値がマイナス
4.NYSE総合指数が50営業日前の値を上回っている状態(10週移動平均線を用いることもある)
マクレランオシレーターについてはこちらをご覧ください。
ヒンデンブルグオーメンのサインが点灯したら注意すべきこと
ヒンデンブルグオーメンのサインが点灯したあとは、次のことを頭に入れて、相場に向かいましょう。
1、米国株式市場に急落・暴落が発生することを意識する
2、特に株価が長期間上昇を継続している時には暴落につながる
3、頻繁に出るサインではないので、多くの人が気が付かない、信用しない
4、一度サインが点灯すれば、30日間有効なので、サイン点灯後上昇継続するも警戒を続ける
特に暴落は忘れたころにやってきますので、定期的に過去の暴落を思い出しましょう!
重要なのは、ヒンデンブルグの予兆のサインが点灯すれば、必ず暴落が起こるわけではなく、激しい暴落の前には必ずヒンデンブルグの予兆が起きている、ということを忘れてはいけません。
また、ヒンデンブルグの予兆は米国株式市場のサインなので、東京株式市場ではあまり気にすることないというアナリストもいますが、アホです。米国株式市場が暴落すれば、東京株式市場は無傷ではいられませんから。
まとめ
ヒンデンブルグオーメンとは、如何でしたでしょうか?
暴落と聞くとちょっと怖いですが、投資という観点からすると、大きなチャンスなのです。
つまり、暴落の予兆を感じ取ることが出来れば、保有株をいったん売却して、大きく下落したときに買い戻せばよいからです。
また、暴落を空売りで狙うのも、とてもエキサイティングな投資となります。値動きが早いので、短期間の勝負となります。なので、リスクを取れる投資家からすれば、非常に魅力的な値動きです。
さらには、暴落が収まったときを見計らって、成長株を購入すれば、中長期投資ができ、3倍5倍、うまくいけば10倍を狙えます。実際、2020年3月のコロナショックの暴落が収まったころで株を購入していたら、3倍5倍になっている銘柄もたくさんありました。もちろん、10倍銘柄も思った以上にありますよ。
ということで、ヒンデンブルグオーメン、すなわち暴落予兆は怖らずに、しっかりとした戦略をもって相場と対峙したいものです。
では、明日もスマートトレードを。
そうそう、最後に暴落について書いた書籍を紹介しておきます。かなり面白いと言うお声を頂いております。ぜひ、どうぞ。