5日移動平均線を使いこなす

5日移動平均線はシンプルかつ最強のテクニカル指標

5日移動平均線は、単独でも使えるシンプルかつ最強のテクニカル指標です。特に短期売買でその力を発揮します。しかも、5日移動平均線での売買サインは、チャート的、視覚的にも非常にわかりやすいです。なので、株初心者でも、今日から使えるようになります。

そんな売買サインに名前をつけてみました。それが、「くいっとチャート」&「がっくりチャート」。このサインは最高なんです。

ただし、「5日移動平均線」という時間軸の短いテクニカル指標なので、上手く使いこなすには、このツールの使い方をしっかりと理解する必要があります。

5日移動平均線は世界一シンプルなテクニカル指標

数えたことはありませんが、テクニカル指標の数は相当あります。

どれを使うべきなのか?という段階でも悩みますが、この問題をクリアーし、お気に入りのテクニカル指標を見つけたとしても、実践でうまく使いこなせるまでに時間がかかります。

しかも、そのテクニカル指標が自分のトレードスタイルに使えないと理解すると、また次のテクニカル指標を研究しなければなりません。

そこで、入門者・初心者でも利用できて、投資判断が明確にできて、しかも世界一シンプルというテクニカル指標、「くいっとチャートとがっくりチャート」を紹介します。

くいっとチャート・がっくりチャートとは、5日移動平均線を使い、エントリー&エグジットのタイミングを見極めるテクニカル指標です。

5日移動平均線のくいっとチャートは買いサイン

5日移動平均線分析におけるくいっとチャートを簡単に図解します。

下向きの5日移動平均線の傾きが徐々に緩やかになり、やがて水平になり、そして“くいっ”と上向きになった時が、「くいっとチャート」という買いサインを表すチャートパターンとなります。

5日移動平均線のがっくりチャートは売りサイン

次は、5日移動平均線分析におけるがっくりチャートを簡単に図解します。

上向きの5日移動平均線の傾きが徐々に緩やかになり、やがて水平になり、そして、“がっくり”と下向きになった時が、「がっくりチャート」という売りサインを表すチャートパターンとなります。

たったのこれだけです!

くいっとチャート&がっくりチャートは世界一シンプルなテクニカル指標

つまり、くいっとチャートは買いサイン、がっくりチャートは売りサインとして、相場をうまく渡り歩くテクニカル指標です。

では、この世界一シンプルなテクニカル指標が使えるのかどうかを検証してみましょう。

世界一シンプルなテクニカル指標でチャート分析をしてみよう

そこで、「くいっとチャート&がっくりチャート」を使って分析することを、くいっとチャートの頭文字K、がっくりチャートの頭文字Gをとって、KG分析と名付けることにしました。

このKG分析が実際に使えるのかどうかを検証してみましょう。

単純にくいっとチャートで「買い」、がっくりチャートで「売り」とすると、

ここで買いサイン点灯です。

そして、ここで売りサイン点灯なので、手仕舞いです。

ただこれだけです。結構大きな利益でしょ!

後は繰り返すだけですね。

2024年3月8日トヨタにがっくりチャート登場

2024年1月4日から上昇を続けていたトヨタにがっくりチャートが登場、「さぁ~どうする?」。

ちなみに、私なら「Goする!」です。

そして、こうなります。

このケースは、上昇トレンド中の調整狙いのトレードなので、利の乗ったところで手早く手仕舞いするのが良いと思います。

2024年2月27日商船三井にがっくりチャート登場

メルマガやセミナーでも紹介する商船三井ですが、今回もタイムリーに綺麗ながっくりチャートを形成してくれました。安心して仕掛けることが出来る教科書的なチャートです。

そして、想定通りにこうなります。

こんなトレードを繰り返していくのです。まさしく、短期売買の面白いところです。

225先物でも使えます

では、225先物のチャートを使ってKG分析してみます。

ややこしいルールは決めずに、実際にくいっとチャート、がっくりチャートになっている部分に○印をつけ、大まかに損益を計算してみます。

下記チャートの○印のところを見てください。

左の○印は「がっくりチャート」になっているところで、右の○印は「くいっとチャート」になっているところです。

さらに、大体の値位置を確認します。

がっくりチャートになったところが17200円ぐらいで、くいっとチャートになったところが16200円ぐらいかなという感じで大丈夫です。

そうすると、17200円ー16200円=1000円の利益となる事がわかります。

こんな感じで、チャート全体をKG分析します。そうすると、非常に興味深いことが分かりました。

この約3年半で3500人以上の方にKG分析をやって頂きました。結果は、なんと「マイナスになった人は、ひとりもいない!」のです。

しかも、利益総額の平均は約5000円です。ラージ1枚、ミニなら10枚でトレードしたら、利益は約500万円となります。

これって凄くないですか!!?世界一シンプルなテクニカル指標だけでも利益が出るのですよ。

気合いが入ると難しい勉強をしがちですが、どんなテクニカル指標でもテクニカル指標自体のもつポテンシャルを最大限に引き出した使い方をしてやれば、かなり使えます。

そして、KG分析に慣れてきたら、本格的な移動平均線分析も研究していきましょう。

移動平均線の使い方を知れば株は勝てる

くいっとチャート&がっくりチャートが儲からないと言われる理由

これ以上シンプルな手法、考え方はないというKG分析。

しかし、たまにですが、くいっとチャート&がっくりチャートは儲からない、というような声をセミナー後の懇親会で言われたり、書籍を読んでいただいた方からメールが来たりします。

そもそも論ですが、どの投資手法やどのテクニカル指標を使っても、利益が出る時と利益が出ない時があります。

そこにはそれぞれ理由があって、利益が出せないのは、はっきり言って、利益の出せないトレードをしているからなんですよね。では、その理由を具体的に検証していきましょう。

そもそも使う局面を理解していない

くいっとチャート&がっくりチャートが使えないという理由ですが、使う局面や使い方が悪いというのが最大の理由です。

適切な局面で使ってやらなければ、トレードで生き残ることは不可能です。言い換えると、そうしないと勝てないんですよ。

逆転の発想をすると、「相場で勝てる手法はこれです!」なんて投資手法があるなら、その一つの手法だけやり続ければ、すぐに大金持ちになれます。

多種多様な投資手法が存在しているという事は、裏を返せば「この手法だけで投資をやっとけ!必ず儲かるから!!」というような手法なんて存在しないと言うことを意味します。

つまり、儲かると聞いた投資手法でトレードしてみたところ、相場状況が把握できていない上、使う局面が間違っていて、ロスカットになり、「この手法は使えねー」となるのだと思います。

その投資手法の持つポテンシャルを最大限発揮させるには、その手法の正しく使うことです。

そうすると、どんな手法でも利益が出せるのです。もちろん、そこから先は同じ相場に向かっても、個人投資家のスタンスや技術レベルや経験でトレード結果に差は生まれるのは当然です。

使うタイミングをしっかりと理解できてない

これも先ほどと同じような事なんですが、相場状況やエントリーのタイミングによって投資手法も使い分ける必要があります。相場状況に合った適切な投資手法を使うのが勝つための大原則。

適切な投資手法と適切なエントリーのタイミングでアプローチすれば、結果はついてきます。もちろん、これを知らなければ、負ける可能性はかなり高くなります。

有名なメディアでピックアップされた銘柄にひたすら飛びついて、「いやー株式投資って勝てねぇーよなー!!」的なことをやっていたらすぐに資金がショートします。

じっくりと相場と対峙し、知識力、技術力をアップさせながらのトレードなら、たとえ負けることになっても経験としてストックされることになります。 これはとても重要です。

くいっとチャート&がっくりチャートが使えると言われる理由

KG分析、これって使えない・・・という声もあるけど、やっぱり圧倒的に使えると言う声の方が多いです。シンプル手法だけに奥が深いのです。

なので、225先物やFXにも見事に当てはまります。

研究すればするほど、分析すればするほど、経験を積めば積むほど、この手法の魅力に取りつかれます。そして、トレードの根源となるものは、クリアーなチャートイメージ。つまり、

「この相場で、こういう投資手法を適用し、この値幅をとる」

という感じです。このトレードイメージが描ければ、あとはチャンスを待つ。つまり、くいっとチャート&がっくりチャートの登場を待つことです。このエントリーチャンスを待つことも、投資家の重要な仕事です。

正確に書くと、くいっとチャート&がっくりチャートを使うというよりかは、タイミングをとるためのツールです。なので、いろんな投資手法と組み合わせが可能なのです。使い方はアイデア次第です。

株で勝つためには投資対象と投資手法のマッチングが最重要事項

株式投資、225先物、225オプション、FX、商品先物など投資対象はいろいろあります。また、投資手法は、数え方にもよりますが、少なくとも数千はあると言われます。

よくよく考えてみると、そもそも投資手法のポテンシャルは限定的なもので、どんな相場局面で、どの金融商品に、どんな投資手法を適用するのかという、状況判断こそが投資の本質です。

間違った投資手法でいくらトレードしても勝てません。ここを間違っちゃうと、「この手法は使えねー」と言った答えになっちゃうんです。もっと深く言うと、「よく使える投資手法」、「あまり使えない投資手法」というのはあります。

しかし、最も重要なのは、「いまの相場状況でどの投資手法を使うのか、を判断できるかどうか」、これが投資の本質です。もちろん、投資家の力量、投資時間軸、経験等で投資利益に差が出ると言う訳です。

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まとめ

5日移動平均線を使いこなす、如何でしたでしょうか?

テクニカル指標の中でも、ミクロ的な指標である5日移動平均線を売買サインとして使うのには、現実的にはかなりの技術と知識が必要です。

シンプルが故にでの奥深さです。

でも、シンプルこそが初心者でも取っ掛かり易く、サイン点灯の判断基準はクリアーです。なので、実践ではサインがサインとして機能しなかったところを丁寧に潰していき、技術と知識を高めていきましょう。

相場で大きな利益を手にするにはこの方法しかないですから!

では、明日からスマートトレードを!!

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。