うねり取りの勝てるやり方
株価チャートを見ると、一定のリズムで波を描いているのが分かります。大きな波もあれば小さな波もあります。このように波を打つことをうねりと言います。
株の世界でいう、うねり取りを定義づけるとこうなります。
うねり取りとは、株価がうねっているところを、上手く流れに乗って、利益に変える投資手法を言います。
うねり取りを定義付けしてしまうと、当たり前じゃないかとなってしまいますが、初心者でもやりやすい手法のひとつです。
うねり取りの基本はひとつの銘柄を徹底追跡するトレード
基本的にうねり取りはひとつの銘柄を徹底追跡し、その銘柄が作り出すトレンドを利用して、利益を生み出します。
うねり取りの手法で、勝つためのポイントとなるのが、銘柄と売買のタイミングです。
そこで、うねり取りの重要ポイントである銘柄選びと売買のタイミングについて解説していきたいと思います。
うねり取りの銘柄選びについて
うねり取りの銘柄選びですが、最初のうちはお気に入りの1銘柄をひたすらトレードし続けるのベストです。もちろん、失敗もしますが、これは成長への糧です。失敗なくして大成功はありませんから。
では、うねり取りするための1銘柄はどうやって探すのか?
日経平均に採用されている銘柄か、時価総額が大きい上位300銘柄で、しかもチャートは大きく波打っている銘柄を選びましょう。
大きな波はうねり取りのキモなので、いろんな銘柄のチャートを確認しましょう。
それでも悩んだら、銘柄の選び方を参考に。
ちなみに、小生が好きなうねり取り銘柄は、1801大成建設、5401新日鐵住金、8002丸紅、9984ソフトバンクですかね。
ぜひ、チャートチェックして見てくださいませ。
ボックス相場のトレードもうねり取りの手法
うねり取りを大まかにイメージしてみましょう。
このあたりが底になるのかなというところで買いエントリーします。反対に、このあたりが天井かなというところで売りエントリーします。
もちろん、エントリーばかりではポジションが大きくなるだけですので、決済である利食いもしながら調整します。
いわゆるボックス相場では、こんなうねり取りトレードが簡単に出来ることが魅力です。しかも、値動きもそれほど早くないし、ミストレードになる可能性も低い局面です。
うねり取りは、おおまかなアタリをつけてのトレードなので、株初心者でもやりやすい手法です。
うねり取りは単なる両建てのトレードなのか?
うねり取りでは、信用買いと信用売り(空売り)を組み合わせて利益を上げて行きます。もちろん、通常のワンウェイトレードと同じく、ドカンと1回で売買完了するのではなく、複数回に分けて売買します。いわゆる分割売買と言われます。
ここで気を付けたいのが買いでエントリーした後に、さらに買い増す場合です。数回に分けて買い増していくのがトレードの鉄則ですが、単に難平(ナンピン)買いは避けたいものです。
うねり取りトレードをしている方のほとんどが、「株価の底がどのあたりになるかを予測して計画的に買う」と言います。
しかし、そもそもその予測が大きく外れていることが非常に多いです。
小生から言わせると、うねり取り手法の計画的買い下がりではなく、やってはいけない逆張りにしか見えなえません。
浅はかなナンピン買いを繰り返すと、あっという間に資金が尽きてしまい、相場から撤退することにつながります。なので、買い増しのタイミングには注意です。
しかも、うねり取りをしている人からすると、買いだけでなく、売りも同時に入れるといいます。
空売りでヘッジするから大丈夫といいますが、そもそも含み損がある状態で空売りをかけても、ヘッジとは言わないですから。
よく考えると、これって単なる両建てですよね。買建をロスカットすればいいのに、あえて両建てをする意味ってあるのかな?って思うところでもあります。
失敗ポジションを持っていることは、次のチャンスを見逃すことにもつながります。これは現場を踏んでいると痛感することです。
もちろん、実際のうねり取りはもっと深い考え方のもとトレードするのですが、今後じっくりと解説していきますので、もうしばらくお待ちください。
そうそう、空売りについてのご質問が多いのですが、空売りについてはこちらでかなり詳細に解説しております。実践例も加筆しましたので、ぜひご一読ください。
うねり取りの本当のメリット
うねり取りの手法ですが、例えば、まず最初に打診買いをします。しかし、思惑が外れ、下落が始まったとします。通常ならロスカットしますよね。
しかし、含み損が現実化するというプレッシャーに耐えられずに放置するくらいなら、含み損を抱えたまま空売りをして、とりあえず含み損拡大を防ぎます。
つまり、うねり取りという手法の最大のメリットは、精神的苦痛を和らげることにあります。
さらに、タイミングを見て買い増しし、含み損が消えるのを待ちます。
ただ、この買いのタイミングも結局のところチャートが読めないと、次もミストレードにつながる可能性が高いのも事実です。
ここ最近、セミナー会場でうねり取りの質問を頂くのですが、ポジションだけ増えて利益にならないとか、ロスカット貧乏とか、手数料貧乏とか、こんな人が多く見受けられます。
酷い時には、よくわからないところでエントリーを繰り返し、売り建てと買い建てで信用枠が一杯。身動きできずという人もいます。何してるんでしょうかね。笑
うねり取りで上手くいっている人の声を聞いてみると、結局のところ、銘柄の選び方も上手だし、トレードの技術もしっかりとしています。
つまり、一定数の銘柄を定点観測し、エントリーポイントを狙って仕掛けている、ということが分かります。
繰り返しになりますが、株初心者が買いエントリーし、ロスカットができず、含み損が大きくなっていくのを強烈なストレスに襲われながら耐え忍ぶくらいなら、迷わず空売りを仕掛けて損失拡大を防ぐのも得策です。
少しでも精神的苦痛が和らげば、戦意喪失せずにリベンジのシナリオを描くことが出来ますから、とりあえず両建ても有効ですね。
うねり取りをするのに有効なテクニカル指標
本ブログを読んでいただいている読者の中には、毎日うねり取りのためにそれほど時間が取れない会社員、OL、もしくはウィーエンドトレーダーの方も多いと思います。
では、うねり取り実践のために、どうやってタイミングを取ったらいいのだろうか?
こんな疑問にぶち当たりますね。こんな時には、やはりテクニカル指標を使うのがいいと思います。
では、うねり取りを実践するのは、どんなテクニカル指標を使うのがいいのだろうか?
という問題点が沸き起こります。短期トレードによく使われているテクニカル指標は避けて、ここはマクロ的なテクニカル指標をお勧めします。つまり、相場の転換点にアタリをつけることが出来るテクニカル指標を使うのです。
大局的な観点から相場を把握するためのテクニカル指標がいくつかありますが、ここでは「騰落レシオ」を紹介します。実は、この騰落レシオについてはこちらで詳細に解説していますので、こちらをご覧ください。
騰落レシオは実際に多くのチャンスで多くの利益をもたらしてくれています。なので、うねり取りの手法に取り込めば、鬼に金棒です。もちろん、騰落レシオというツールの使い方、タイミングの取り方はしっかりとマスターしてくださいね。
なぜなら、小生が様々なレポートやセミナーでリアルタイムに解説したときには、ほとんどの方が見てませんでしたので。笑
売り買いのタイミングを解説したシンプル株本
最後に、シンプルなチャート分析解説本を紹介します。初心者から中級者まで使える珍しい株本がこの「カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略」です。内容は非常に濃いです。株を始めてから勝つことが出来ず、深い悩みを解決する本となっています。
タイミングがすべて!と言われる相場の世界。しっかりと株価理論を学んでおくべきです。その理論をもって相場と対峙すれば、理論と実践は表裏一体だと実感できますから!
グランビルの法則も実践的な解説だけでなく、転換点の捉え方も具体的に解説しており、会社員がスイングトレードをするのにはもってこいです。
コロナショック時の解説もあり、暴落時「落ちてくるナイフはつかむな」と言われますが、ナイフが落ちる瞬間、床に刺さる瞬間を解説しており、そのタイミングでの売買を具体的に解説しているところは圧巻です。
タイトル カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略
著者 尾崎式史
出版社 ぱる出版 ※初版2020/7/2
ソフトカバー 242ページ 1650円
まとめ
うねり取りのやり方、如何でしたでしょうか?
歴史ある手法でもあるうねり取りですが、結局やり込めばやり込むほどうねり取りから離れていきます。もちろん、うねり取りが使えないといっている訳でわはありません。
プロの相場師でもうねり取りで安定収益を上げている人も多いです。うねり取りで勝ちまくれるなら、うねり取りを徹底的にやり込んでください。
うねり取り投資家を見渡すと、最初の買いを入れたら、すぐの株価は下がり始めたので、さらに買い増したとか、空売りを入れたとか、という事例が多いです。どちらも積極的に利益を追求するトレードではないですよね。
株初心者のうちは、うねり取りの本質がよくわからないまま相場に挑みますが、丁寧な分析と研究を続けていれば、そのうち卒業する人が多い手法でもあります。
なので、銘柄選択とエントリーのタイミングが見えてきたらワンウェイのトレードで大きな利益を狙いましょう。
ちなみに、ワンウェイトレードの基本は移動平均線分析がベストです。ぜひ、こちらもお読みください。
ということで、明日もスマートトレードを。