騰落レシオは利益を呼び込むスーパーテクニカル指標なのだ!
騰落レシオとは、スイングトレードをする上で、とても重要なエントリーのタイミングを教えてくれる指標です。つまり、騰落レシオの使い方を知れば質の高いスイングトレードが出来るのです。
つまり、大きな利益につながるってことです!!
しかし、多くの個人投資家は使いこなせていません。
騰落レシオは、移動平均線、MACD、RSI、RCI等のミクロ的なテクニカル指標とは異なり、マクロ的なテクニカル指標です。
そのために頻繁にサインを点灯させるものでありません。それゆえに、騰落レシオを使いこなしている個人投資家は少ないような気がします。
また、騰落レシオは多くの場合、値動きが早い時、もしくは値幅が大きくなり始めた時に信頼性の高いサインを点灯させます。
なので、騰落レシオに信頼性の高いサインが点灯したからと言って、相場に慣れていないと上手くエントリーできなかったりします。
たとえ、騰落レシオのサイン点灯のタイミングで上手くエントリーできたとしても、値幅が大きいので、値動きに振られることになり、その振られ方によってはロスカットになってしまいます。
これらの理由により、騰落レシオが使われていないのかな、と思います。
しかし、この騰落レシオはかなりの優れものです。
なので、ここでは騰落レシオを使って実際のトレードで利益を出すためには何をすべきか、という本質的解説をしたいと思います。
騰落レシオで相場の大局観を知る
騰落レシオは、市場の体温計とか、相場の体温計とも言われおり、日々相場を追跡し続けることで、エントリーチャンスを教えてくれる重要なテクニカル指標です。
騰落レシオの計算式は、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率、(値上がり銘柄数)/(値下がり銘柄数)×100を計算してパーセント表示します。
一般的には、(過去5日間の値上がり銘柄数)/(過去5日間の値下がり銘柄数)×100を計算したものを5日騰落レシオ、(過去25日間の値上がり銘柄数)/(過去25日間の値下がり銘柄数)×100を計算したものを25日騰落レシオと呼んでいます。
騰落レシオを使って転換点のエントリーポイントを見極める
騰落レシオをひとことで言い表すと、相場の買われすぎ感(過熱感)、売られすぎ感(割安感)を教えてくれるので、転換点を狙うトレードが出来るテクニカル指標です。つまり、大きな利益が狙えるスイングトレードができるのです。
しかし、多くの個人投資家は騰落レシオには目もくれず、目先の値動きばかりを見ています。これでは、大きな利益につながらないですね。
相場には3つの目が必要だと言われています。それは、鳥の目、虫の目、魚の目の3つです。こんな視点から騰落レシオを見ていきます。
魚の目
相場の転換点のアタリをつける
※このために騰落レシオを使う
↓
鳥の目
225先物、個別銘柄の動きを観察
↓
虫の目
ターゲット銘柄のエントリー
ポイントを見極める
こんな感じで騰落レシオを使えば、負ける気がしないでしょ!!
騰落レシオは、買われすぎ、売られすぎ、を表すテクニカル指標
騰落レシオというテクニカル指標を肌感覚的に落とし込めるように、再度計算式を紹介します。とはいっても、騰落レシオの計算式はとても簡単ですから逃げないように。笑
通常、騰落レシオと言えば、25日騰落レシオが使われます。つまり、当日を含めた東証1部上場銘柄の過去25営業日の値上がり銘柄数の合計を、過去25営業日の値下がり銘柄数の合計で割ります。比率なので、100をかけて、パーセント表示します。これだけです。
騰落レシオ(%)=過去25日間の値上がり銘柄数÷過去25日間の値下がり銘柄数×100
一般的に騰落レシオが120%を超えると買われすぎ、80%を下回ると売られすぎといわれます。
ポイントは騰落レシオが何%になったら買いサインが点灯、売りサインが点灯というのもではありません。
我々がやるべきことは、騰落レシオを見て、買われすぎ、売られすぎを把握し、もう少し時が経過すれば相場の転換点がやって来るな!というアタリをつけることです。
つまり、騰落レシオの買われすぎ、売られすぎのサインが出たら、あとは鳥の目、虫の目で相場全体を観察しながら、エントリーチャンスを待つのです。
騰落レシオ以外のテクニカル指標を使い、勝てる確率を高める
騰落レシオを上手く使いこなし、利益を出している投資家をよくよく観察し、話を聞いてみると面白いことが分かります。
そう、騰落レシオをメインに使っているものの、トレードの質を高めるために、騰落レシオ以外のテクニカル指標も同時に見ているのです。
つまり、騰落レシオに加え、25日移動平均線からの乖離率を考慮したり、移動平均線分析を加味したり、さらには信用評価損益率で需給を見たり、といろんな情報を取り込み、信頼性の高いサインやエントリーポイントを見つけているのです。
ちなみに、騰落レシオは25日移動平均乖離率とも相性が良いので、25日移動平均乖離率の解説記事も紹介しておきます。
騰落レシオの天底を付けた後に相場は天底はつける
騰落レシオを上手く使おうとすれば、騰落レシオが大きく上昇、もしくは大きく下落した時に逆張り的にエントリーしがちです。しかし、騰落レシオを検証すると面白いことが分かります。
多くの場合は、騰落レシオのピークとボトムは相場全体の総意である225先物のピークとボトムとは一致しないことが分かります。
もっと深掘りすると、騰落レシオがピークとボトムをつけたあとも、225先物は惰性で今までの大きなトレンドを継続するのです。
例えば、騰落レシオが130をつけたとします。その後、128、125・・・と下落に転じたものの、225先物は上昇トレンド継続、もしくは高値圏を維持していることが多いのです。
つまり、騰落レシオが130から下落に転じたからと言って、株価がすぐに下がり始める訳ではないので、逆張り的な空売りを仕掛けたり、保有している銘柄を慌てて利食いする必要もないのです。
ただし、転換点が近いのは確かです。
なので、買いポジションを増やしたり、高値掴みはダメですよ。
このように、騰落レシオを使って、相場の転換点を予測することが、魚の目という観点です。
相場の転換点を予測をしたあとは、相場全体の総意である225先物や自分のターゲット銘柄の動きをじっくりと観察します。これが、鳥の目です。
では、騰落レシオを鳥の目として使うってどういうことなのかを解説していきましょう。
騰落レシオに信頼性の高いサインが出たらすべきこと
一般的には、騰落レシオは120%以上で買われすぎ、80%以下で売られすぎ、と言われます。最近の書籍や投資情報サイトでは、130%以上で買われすぎ、70%以下で売られすぎ、と書かれていますが、なかなか130%以上、70%以下にはならないです。
そこで、騰落レシオの信頼性の高いサインというのが登場します。騰落レシオの信頼性の高いサインとは、120%を超えた後の反落ポイント、80%を割り込んだ後の反転ポイントを言います。
もちろん、実践では多少の誤差はありますので、この数字以上とか、この数字以下とかという話ではありません。重要ポイントは、反落ポイント・反転ポイントです。
ちなみに、この考え方は5日移動平均線分析でいうくいっとチャート・がっくりチャートと同じです。詳細はこちらをご覧ください。相場で勝つ秘訣が一杯ありますから。
騰落レシオと株価のダイバージェントは爆益につながる
騰落レシオでサイン点灯が確認出来たら、225先物や個別銘柄の値動きを転換点という観点から観察します。これが、鳥の目ですね。
225先物や個別銘柄の動きを観察し、転換点の動きを確認できれば、エントリーチャンスを待ちます。
このエントリーチャンス待ち、すなわち、エントリーポイントを探るのが虫の目です。
もちろん、相場状況によっては、騰落レシオに相場転換サインが点灯したあとも、株価は今のトレンドを継続する場合もあります。
例えば、騰落レシオはピークをつけ、反落開始したのに、株価は上昇トレンドは継続しているっていう場合ですよね。
これって、いわゆるダイバージェンスが発生している局面です。このダイバージェンスは急落、暴落を引き起こすことが多いです。つまり、大きな値幅が狙えるチャンスでもありますので要注目です。
騰落レシオと株価が反対に動き始めたらビッグチャンス
例えば、騰落レシオが大きな上昇を演じ、130%をつけたとしましょう。そして、そこから反落開始したとします。
とすると、絶好の利食いのタイミングであり、空売りを仕掛ける局面です。
しかし、相場全体をしっかりと観察しても、相場は下落してきません。むしろ、力強い上昇トレンドが継続って言うような相場局面の時があります。
つまり、騰落レシオは下落、株価は上昇という、いわるゆダイバージェンスが発生しているのです。
こんな状況の相場ってイメージできますか?
こんな上昇トレンド最終局面で待ち受けるのが「暴落」なのです。
暴落相場が読めると滅茶苦茶面白いですよ!!
天底が狙える騰落レシオ簡易版と騰落レシオダイバージェンスの解説本
騰落レシオを使って天底圏を狙うことができれば大きな利益につながります。さらに深掘りして、騰落レシオ簡易版や騰落レシオのダイバージェンスをマスターすれば鬼に金棒。そんなヒントを詰め込んだ株本を書いてみました。
メインは、「最強!移動平均線から始めるチャート分析」なのですが、鳥の目を騰落レシオ、虫の目を移動平均線分析として解説しています。ぜひ、お手許に置いて相場に向かってください。相場から大きな恩恵を受けることができますよ。
タイトルは、「カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略」(アマゾンに飛びます)です。
まとめ
騰落レシオの使い方、如何でしたでしょうか?
この騰落レシオは、相場の全体像(魚の目)を把握するために使うのです。つまり、相場の転換点を見つけるのに使うのです。
騰落レシオから相場の転換点と判断できれば、日経平均やターゲット銘柄の値動きをみて(鳥の目)、エントリーポイントを見極める(虫の目)のです。
上手くエントリーできれば、あとはトレンドが続く限りはホールド継続です。
もちろん、手仕舞いのタイミングは投資スタンスによってことなりますが、大きく利が伸びてきたら少しずつ利食っていくのが良いでしょう。
また、相場全体が大きな流れを形成しているのなら、短期トレードとは言わず、中長期でトコトン引っ張るトレードも面白いですね。
そうそう、スイングトレードについての深掘りはここからどうぞ。騰落レシオとスイングトレードはとっても相性が良いですから!
そして、大きく勝ったら南の島へバカンスへ出かけましょう!笑
ということで、明日もスマートトレードを。