なぜ個人投資家は株で負けるのか、その原因分析と対策
大きな利益を夢見て株式市場に参入してくる個人投資家。でも、ほとんどの人は負けて退場していきます。
とすると、株で負けている理由、裏を返せば、株で勝てない理由を知っておくことはとても重要です。なぜなら、株で勝てるようになるからです。
株の値動きに振り回される
「株って、上がるか下がるかの二択。基本的には負けることはない!」
「勝てる確率は2分の1なんだから、負け続けることもない!」
株の初心者が良く言うことです。しかし、相場に向かうと不思議なくらい負け続けるのです。
また、上がるか、下がるかの他に、もみ合いという局面があります。
もみ合いとは、株価がゆらゆらと上下にゆらぐことを言います。上下する値幅が非常に狭い場合は、横這いに動くことも多いです。
つまり、買えば下がるし、売れば上がるし、というとても厄介な局面になります。これが1回だけというものではなく、何度も繰り返すことによって、損失額だけでなく手数料もかさみ、ダメージを被ることになります。
このもみ合い局面、株の初心者だけでなく、中級者でも巻き込まれることが多く、勝った利益を吐き出してしまう局面です。
まぐれで勝ったことに気が付かず調子に乗るから
株式市場は上昇しては下落というサイクルを繰り返します。時には、バブル的な上昇を演じます。
ここ最近ならアベノミクス相場やトランプラリーと言われるバブル的上昇ですね。
この大きな上昇が始まる前に、タイミングよく相場に参加すると、ど素人でも株で大きな利益が得られることになります。
自分の実力はゼロなのに、たまたま相場の強烈な上昇パワーに乗っかれたパターンですね。
もちろん、このまぐれを客観的に分析出来れば問題ないですが、そんなことは無理なわけで、勘違いが始まります。
株で退場する最も多い理由
しかも、この勘違いが致命傷となる事が多いです。
勘違いトレードがエスカレートすると、信用取引で信用枠一杯一杯の金額を張ることになります。
そして、思惑と違う動きになり、ロスカットもできずに祈りのトレードへ。
最後は強制決済、そして退場。
初めて聞く方は、バカげたことだと一蹴してしまいますが、やっちゃうんですよね、これを。全力買いとか、全力売りってやつです。
常にスマートなトレードを心掛けたいものです。なお、ロスカット関してはこちらで本質的なところまで解説しました!
株主優待、配当金狙いで適当に買う
いまや、株主優待や配当金狙いで株式投資に参入してくる個人投資家が多くなってきました。
これはこれで良いとは思いますが、株の雑誌や株式情報サイトで紹介された銘柄に飛びつく人が多すぎです。
もちろん、株主優待や配当金狙いなので、株の売買損益は関係ないと言い張る人もいるのですが、折角株主優待や配当金で利益になっているのに、大きな含み損は避けたいですよね。
いざ、お金が必要になって、株を売却し、現金化するときにもったいないですよ。場合によったら、売れなくなりますよ。含み損が大きすぎて。
でも、この事例ってよくあることなんですよ。
なので、株主優待や配当金狙いだからといって、飛びつきエントリーには注意しましょう。
株式情報誌のコメント、有名アナリストのコメントで勝てる気になって買う
ホントによくある負けパターンです。
たとえば、人気の株式情報誌や有名アナリストのコメントで、PBRが低く、割安株だから今が買い!ってやつですね。
もしくは、急落・暴落が起こり、配当利回りがここ最近で最高だ!てやつです。
確かに、たまにアタリますが。笑
株価が売り込まれるには、売り込まれる理由があります。
そこを無視して、周囲の雰囲気にのまれて飛びついてしまうと、必ず大やけどをしますので、要注意です。
実は、慣れてくると、買い時なのか、まだまだ下がるのかをある程度予測できるようになります。
そんな分析が出来るようになるための知識はいろいろとありますが、まずは、移動平均線の勉強から始めるのが良いかもしれませんね。
株で勝つための対策
個人投資家が株で負けてしまう原因を理解したら、何をすべきかが見えてきます。
まずは、買うタイミングを見計らうことです。
小生も証券会社のセミナー等で、いつも「株やFXは忍耐・辛抱・我慢が出来れば勝てる!」と言っています。
これはちょっと極端ですが、チャンスが来るまでじっと待つのです。多くの個人投資家は待つことを知らなさすぎです。笑
慌てて飛びつけば、勝てるものの負けてしまいますから。昔からよく言うじゃないですか、「慌てる乞食はもらいが少ない」って。
なので、実践トレードでは、チャンスを待ち、エントリーポイントに引き付けて、焦らずにエントリーですよ。
これが、勝つための秘訣です。今日から心掛けてください!必ず年間トータルで利益になりますから!!
まとめ
個人投資家が株で負けてしまう原因と対策、如何でしたでしょうか?
株で勝って車を買おう、世界一周旅行にいこう、って願いを込めて相場に参入してきますが、簡単には勝たしてくれません。
簡単に勝たしてくれるなら、みんながみんな大金持ちになりますから。
この厳しい株式市場を生き残っていくためには、地道な日々の努力が必要なんです。ただ、こういうとなんとなく窮屈ですが、勝ちながら勉強していけば良いのです。
株で負けながら勉強するのはとても辛いです。
なので、最低でもトントンになるぐらいまでスタートダッシュで勉強するのです。そうすると、日々の努力は全然苦になりませんから。
ということで、最後に知っておけば利益になる記事を紹介しておきます。では、今日からスマートトレードを。