相場の転換点を狙えば大きな利益が得られる

転換点は相場の最重要ポイント

相場から大きな利益を得るには転換点を狙うことです。でも、転換を意識してエントリーする人はかなり少ないように感じます。

新興銘柄で5倍、10倍株を狙うのも株の醍醐味ですが、主要銘柄や225先物だけでなく、FXやビットコインなどの暗号通貨でも相場の転換点を狙うのもとてもエキサイティングです。

転換点で仕掛けることができれば、大きな利益が得られる可能性が高いからだけでなく、ロスカットになったとしても傷は浅く、年間トータルでは負けることはありませんから。

ちなみに、中長期のトレードだけでなく、スイングトレードやデイトレでも転換点を狙うのことは相場の世界で勝ち続けるためには必要ですよ。

転換点を捉えることに注力し待つことが重要

転換点を狙ったトレード術とは、勝てる確率が高いトレードが来るまでひたすら待ち、そのチャンスが来ればタイミングよくエントリーし、値幅を取ることです。これしかないです。

もちろん、100%の勝率でトレードできるわけではないので、エントリー前には損小利大のシナリオを描き、思惑に反する動きになった場合は、さくっと手仕舞い、損失は最小限に抑えて、次のチャンスを待ちます。

ただ、転換点を狙うトレードのエントリー回数は非常に少ないです。

なので、トレードを本業としている方に関しては、これだけでは手持無沙汰なので、さらに値動きが読みやすい時だけトレードするとか、自分のスタンスに合わせてトレードを設計してくださいね。

では、転換点について見ていきましょう。

転換点を捉えるといってもなかなかイメージが湧かない方も多いかと思いますので、225先物の月足チャートをご紹介します。

ローソク足だけの表示にしているので、ダイナミックな値動きが伝わってくると思います。

次は、ここでエントリー出来たら、というポイントに目印を入れたチャートです。

セミナーでこのチャートを出して、ここでエントリーして、ここでエグジットして、またここでエントリーして、これを繰り返したらすごいことにになりますね、という解説をすると、いつも笑いが起こります。

確かに、これをこのまま実践でトレードできれば最高ですが、実際は不可能ですね。

そこで、チャートにちょこっと工夫をします。チャートに9月移動平均線を描画します。月足チャートなので、この9月移動平均線を短期線として使います。

もちろん、月足チャートなので、エントリーのタイミングを捉えるのには使えませんが、大局的な動きを把握するのに使えます。

9月移動平均線の軌跡を追ってみてください。そう「くいっとチャート」、「がっくりチャート」に注目です。

値動きの高低の目印と一致することはありませんが、この目印が出た後に「くいっとチャート」、「がっくりチャート」が登場しています。

理論通りとはいきませんが、我々はこの「くいっとチャート」、「がっくりチャート」を確認して、相場の流れが変わる可能性があることを把握するのです。

つまり、相場の転換点となる可能性のあるポイントを把握できるのです。

ただ、タイムスパンが長い指標にサインが出た時、つまり、月足チャートに売買のサインが出た時は、日足チャート、週足チャートではサインが点灯した後になっています。なので、その点に注意を払い、さらにチャートを読み解く必要があります。

言い換えれば、日足チャート、週足チャートでサインが点灯した時には、月足のチャートの転換可能性も検討し、さらには他のマクロ的な指標も確認すればいいですね。

では、ここで月足チャートにトレンドラインを入れてみます。

面白いことに、トレンド転換を示す目印と一致しているところも多いですね。

トレンドラインがエントリーのタイミングとして使えるところとそうでないところがありますが、実践では必ず日足チャートでそのタイミングを見極めてください。

チャートを読み解くのに、テクニカル指標を使いますが、ひとつのテクニカル指標がすべての情報を与えてくれるものではありません。

そこで、より深くチャートを読み解くには、その状況に応じて、チャートが読み解ける他のツールを自ら選択し、使いこなせなければなりません。

ここに投資の面白さや難しさがあります。「タイミングこそすべて」と言われる投資の世界。そのタイミングを見極め、エントリーするのが我々の職務です。

そして、何といっても大きく勝てる可能性が高いエントリーポイントは非常に少ないということです。これをしっかりと頭に叩き込まないと、無駄なトレードで資金を吐き出すことになります。

転換点狙いのトレードは計画がすべて

転換点を狙うトレードで大きな利益を狙うも、最初のうちは失敗もたくさんします。しかし、失敗トレードを嘆くだけではなく、深く探求すればたくさんの学びもあります。

失敗トレードを分析し、同じ失敗をしないようにすれば、これだけで機会損失を免れます。

でも、失敗すればお金を失うことになります。失敗が続けば、そのうち撤退を余儀なくされます。できれば、なるべく失敗は避けたいものです。

そのためには、行動を起こす前に計画を練ることが必要です。

計画をして、実行に移る。そして、その結果を検証する。そして、さらに次のチャンスに向けて綿密な計画を練る。

ビジネスの世界で言われるマネジメントサークルです。

このマネジメントサークルをぐるぐると回せば回すほどほど強くなっていきます。多くの人は計画と検証が抜けています。それでは、このサークルを何周しても強くなりません。そのうち、疲れて倒れるのがオチです。

なので、エントリーポイントを分析し、しっかりとトレード計画を立てるようにしましょう。

転換点狙いで大きな利益を得るためには経験も必要

転換点トレードで大きな利益に結び付くには、それなりの場数を踏む必要があります。

書店に行けば、楽に儲かるような書籍が溢れていますが、これらの株本を読んで簡単には勝てるようにはならないです。

振り返ってみれば、相当数の株本を読んでいますが、すぐに実践に落とせるものも少ないです。

良書と言われる株本でも、それなりの経験がなければ使えないものも多いです。そもそも著者がトレードしていないというお粗末な株本も結構多いことに驚かされますが。笑

株の本おすすめ厳選7冊プラス5

結局、株の勉強は腰を据えて徹底的にするしかないです。株勉強ための時間を取るのです。面倒くさいなんて言っていたらダメですよ。株の世界は甘くはないですから。結局のところ、この方法が一番の近道でもあります。

トレードはスポーツによく似ています。技術、知識を習得しながら場数を踏むのがいちばん良いですね。実践だけをやるのではなく、理論的なことも習得すれば、上達するのが早いです。

なんといっても、株はやればやるほど上手くなります。ただし、株の場合、上手くなるまでに負けすぎると撤退を余儀なくされるので、慎重に経験を積んでいきましょう。

転換点トレードでは勝てる金融商品、銘柄を選ぶこと

転換点トレードのキモは、チャート分析です。チャートから天井圏、大底圏を読み解き、狙い撃ちをするトレードです。

なので、基本的にはどんな銘柄やどんな金融商品でもOKです。

特に最初のうちは、得意なところで勝負するのがベストです。株が得意なら株をすべきです。為替が好きなら為替です。上手く利益が積み上がり、投資資金が増えてきたら、他の金融商品にも攻め込めばいいのですから。

もちろん、種類の違う金融商品を狙うなら、いきなりガツンと攻めるのではなく、その金融商品の値動きをしっかりと研究し、勝てるタイミングが来た時にエントリーするのは言うまでもありませんが。

転換点トレードは、買いだけでなく売りからも攻めますので、個別銘柄を狙うなら信用取引でトレードします。

信用枠は通常、保証金の約3倍というレバレッジが利きます。もちろん、この信用枠一杯でいきなりトレードするのは、ダメですよ。確実に自滅への道を辿りますから。

この資金管理もトレード技術のうちです。勝ち残っていけるルールを構築し、それに従う必要があります。

多くの個人投資家が通る道としては、現物株から始まり、225先物、FX、そして最終的には225オプションというのが最も多いような気がします。

投資資金が増えてきたら、他の金融商品にも攻め込んでください。もちろん、大きく勝ちやすい転換点のみにエントリーするのです。ぜひ、得意分野を増やしていってください。

転換点トレードの先行指標はマクロ的視点を持つもの

相場の動きを見極めたいのですが、今後株価は上昇するのか、それとも下落するのかの判断がつかない時があります。こういう時には、どう対処すべきなのでしょうか?

もちろん、動くまで待つというのも手ですね。しかし、初動を捉えるために、できれば予測したい局面でもあります。では、どうやって予測すればいいのでしょうか?

その予測に使うのが、先行指標です。先行指標といっても、先行指標自体のようなものがあるわけではありません。

主要銘柄の動きや日経平均のような株価指数、欧米株式市場のような主要金融市場の動き、商品先物市場、さらには様々な経済指標などの中で先行的に動いているものを見つけ、分析するのです。

もちろん、その時々で先行指標的なものは変わることも多いですが、それを見つけることが出来れば、短期的なトレードだけでなく、大局的な相場観を持つことが出来ます。

東京株式市場においては、一般的に株価は円安に振れれば上昇し、円高に振れれば下落するという動きとなっています。つまり、円安=株高という方程式が成立しています。

例えば、日経平均がもみ合っており、今後の動向として、上昇するのか、それとも下落するのかの判断がつかない時は為替相場を見るのです。

ドル円チャートを見ると、もみ合い局面からスルスルと円安方向に動き出しました。そうすると、日経平均も上昇開始の可能性が高いです。さらには、個別銘柄も追随します。

こんな感じの連想ゲームで予測できることも多いです。

日経平均の動きが米国株式市場の株価指数であるダウ平均と連動している時には、ダウ平均の分析をするわけです。ダウ平均の動きを読むことが出来れば、日経平均の動きも読むことが出来るからです。

相場の状況に応じて、その先行指標となる指数や指標を見つけることは非常に重要です。特に転換点トレードするなら、トレンド転換のタイミングを取るためには先行指標は欠かせません。

経験則として、転換点を捉えるための先行指標はある程度のマクロ的視点を持つものです。

そんな先読み指標を見つけ、日々の変化を肌で感じることが出来るようになれば、大きな利益を手にするのも時間の問題です!

ただ、簡単に習慣として身に付くものではありません。場合によったら数年かかるかもしれませんが、地道に体に浸み込ませるしかありませんね。そうなると、株の世界がもっと楽しくなりますよ。

まとめ

相場の転換点を狙えば大きな利益が得られる、如何でしたでしょうか?

転換点という大きく勝てる可能性が高いエントリーポイントは非常に少ないのがチャートからわかります。それでも多くの投資家は我慢できずに負けるトレードに突っ込んでいくのです。

こんなトレードをやめないと、肝心なときに資金が減ってしまし、大きなチャンスを見逃してきまします。

無駄なトレードで資金を吐き出すことほど阿保らしいトレードはないですね。こうならないためには、日々、辛抱・忍耐・我慢です。

どうしても我慢が出来ないときは、南の島のビーチでお酒を飲みながら夕日を眺めて、時間が流れるのを待つのも良いでしょう。

株という世界をライフスタイルに取り込み、毎日の歯磨きのようにチャートチェックが出来るようになれば、転換点を狙うことも難しくなくなります。

こういうトレードが出来れば、最高の株生活が出来ますね。

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。