増担保規制銘柄を空売りで狙うトレード解説
増担保規制って何?
増担保規制って聞くと、なんだか怖いですね。読み方もちょっと難しい雰囲気が漂っていますが、素直に「ましたんぽきせい」と読みます。
簡単に言うと、信用取引によって投機的な取引を規制するのが、増担保規制です。
増担保規制を知ってしまうと、怖いどころか、利益につながる有用な情報だということに気が付きます。多くの人が避けて通るところっていうのは、投資の世界、利益になりやすいんですよね。
増担保規制とは、信用取引を行う場合には委託保証金が必要ですが、これが通常よりも多く必要となる規制を言います。
東京証券取引所では、信用取引の利用が過度となった場合、新規の信用取引の利用を抑制するために委託保証金率の引き上げて、相場の過熱感を冷まします。その役割を果たすのが、増担保規制なのです。
ちなみに、増担保規制を行う銘柄は、日々公表銘柄の中から取引所が定めるガイドラインに抵触した銘柄となります。
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増担保規制をひと言で表すと
でも、増担保規制って難しくて、イメージがわかない!という方のために、増担保規制をひと言で表すと、
増担保規制銘柄を空売りで攻める
増担保規制は、信用取引で行き過ぎた株価を抑えるために、通常よりも多くの保証金を要求し、その行き過ぎた株価を正常に戻そうとする取引所の規制なんだから、そこを素直に乗っかりましょう!っていうのが、この戦略なのです。
戦略と言うとカッコいいですが、当たり前の値動きに乗るだけなんですよ。
つまり、増担保規制銘柄は、高い確率で株価が下がります。 これを狙って空売りをするんです。
増担保規制銘柄は空売りできる
空売りとは、近い将来に株価が下落すると予想するなら、現在の株価でいったん売りを出し、その後、値下がりしたところを買い戻して、借りた株を返し、利益を出すことです。
でも、この空売り、どんな銘柄でも出来るわけではないのです。銘柄には、貸借銘柄と信用銘柄に分かれているのですが、貸借銘柄しか空売りできないのです。
しかし、信用取引にはいろんな仕組みがあり、一般信用取引なら、多くの銘柄で空売りをすることが出来るのです。信用取引の仕組みがどんどん進化することで、増担保銘柄も空売りをすることが出来るようになりました。
なお、空売りのやり方については、こちらでかなり詳細に解説していますので、ぜひご覧くださいませ。
増担保規制になった銘柄は、なぜ株価は下がるのか?
1000円の株価をつけている銘柄を1000株買おうとすれば、資金は100万円必要になります。この取引を信用取引を使って行えば、投資資金の3分の1の資金、約33万円の現金を保証金としておけば購入できるのです。つまり、信用取引のメリットでもあるレバレッジを利かすことで、少ない手許資金で株を購入することができます。
一般的な保証金率は投資金額の3分の1(約30%)ですから、その金額の現金を証拠金として預け入れておけばいいのです。しかし、増担保規制になるとこの証拠金率が上がります。
30%の証拠金率が、いきなり50%の証拠金率になるのです。そのため、増担保規制後に新規で買う場合はより多くの保証金が必要となります。
つまり、上記の場合ですが、保証金は約33万円だったのに対し、増担保規制がかかった途端に50万円が必要になります。
増担保規制がかかったことにより、この銘柄を購入するのに通常よりも多くの現金が必要となり、また信用枠を圧迫することにもつながり、一気に需給のバランスが崩れるのです。
つまり、買い手の勢いが削がれ、株価は崩れ始めるのです。時には、一気に下落し、大陰線の登場となります。
これを狙うのが、増担保規制銘柄空売りです!
しかし、増担保規制銘柄がさらに上昇し、ストップ高になることもあります。これが、相場には魔物が住んでいると言われる所以です。
ここは、しっかりとチャート分析と組み合わせたいものです。
増担保規制の発表以前の建玉はどうなるの?
増担保規制は、新規の信用取引の利用を抑制する場合に適用される規制です。なので、増担保規制の発表以前の建玉には増担保規制は適用されません。
なので、暴騰して、上げ止まった時に、うまく空売りを仕掛けることができ、その後に担保規制の発表があれば、最高の値動きになります。
増担保規制が解除後の動きについて
増担保規制が解除されると、通常は規制がかかった時とは逆に、買いが増え、株価が上がる可能性も高いです。
値動きか確認してみると、銘柄によっては規制解除による上昇を期待して、先回り買いも起こったりします。もしくは、じりじりと増担保規制前の株価まで押し上げられることもあります。
そして増担保規制解除後に、一気の資金が流れ込み、急騰したり、もしくは乱高下したりします。
この増担保、規制時も解除時も株価に大きな影響を与えるということで、短期売買を好むトレーダーには絶好の収益機会となりますね。
まとめ
増担保規制銘柄を空売りで狙う、如何でしたでしょうか?
株価が大きく変動する要因となりやすい増担保規制。もっと突っ込んで研究すれば、規制がかかるタイミング、解除されるタイミングも見えてきそうです。そうすれば、かなり有利なトレードが出来そうです。
しかし、とても面白い手法でしょ!いつもいつも使えるものではないですが、使える時にはガンガン使えます。そんな時は徹底的に使って、利益を積んでいきましょう。
まさしく、魚釣りで例えるなら、入れ食いですね。
そうそう、空売りも移動平均線を使うのがベスト!それを解説したのがこの本です。タイトルは、「カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略」。
ということで、明日もスマートトレードを。