50代の未経験者が株で稼げるようになるまで

ゼロから始める中高年の株式投資

50代でも60代でも70代でも、今から始めれば「老後2,000万円問題」は怖くない

2019年に金融庁が発表したいわゆる「老後2,000万円問題」は大きな波紋を呼びましたが、これからの日本は、「自分でお金を増やす努力をしないと、厳しい時代になってきている」ってことを意味しています。

国がiDeCoやNISAを推奨しているのは、「自助努力で将来に備えてください」というメッセージなのです。

年金が破綻することはないとしても、支給額は下がり、支給開始年齢は引き上げられることは見込まれています。消費税はさらに上がり、退職金がなくなる可能性があるということも考えると、老後資金は自分で備えなければなりません。

すでに何千万円単位の貯金があったり、親の莫大な資産が引き継げたりする予定があるのであれば、わざわざ投資する必要はないかもしれませんが、そうでなければこれからを生き抜くために投資をする必要はあるでしょう。

投資は損する、危ないという最悪のイメージを捨てよう

投資は損する、危ないというイメージを持たれることが多く、先進国の中でも投資比率が少なかった日本でも、ここ最近では当たり前になりつつあります。何より、投資は早ければ早いほど、コツコツと積立て資金を増やす努力をすることで、老後にお金の心配をする必要はなくなります。

なので、今すぐ、投資は損する、危ないというイメージを捨てましょう!

だからと言って、「株を買おう!」 と思い立っても、すぐに株を買えるわけではありません。証券口座を作り、そこに資金を入金し、銘柄を選んで……と、始めるまでにやることは意外と多いのです。また、投資を始める前には、どんな取引スタイルで、どんな利益を得ようとするのかを決めることも大切です。

株はどうやって買うの?株を始めるまでの流れ

 口座開設の際には、大量の資料が届いたり、長い注意事項を読まされたりするので、面倒だと感じる気持ちはわかります。ただ、口座開設をして、そこに資金を入れなければ投資は始まりません。

しかし、今の時代、ネット証券であれば、手続きはインターネット上で完了します。しかも、簡単です。

真面目な人ほど、大量の文字を読み込もうとされますが、投資は始めてみないとわからないことばかり。始める前に押さえておきたいポイントは、「リスク、コスト、運用成績」。

少額で始めて、値動きを体感しながら学んでいくと、投資を理解しやすくなると思います。

株を買うためには、証券会社に口座を開設し、その口座に入金して、取引の環境を整える必要があります。

そして証券会社の取引システムから、インターネット経由で注文を出し、その取引が成立することで、「株を買う」という行為が完了します。

ちなみに、株はネット証券でインターネット経由でしか買えないわけではありません。野村証券や大和証券のような証券会社の店頭や電話での注文で買うことも可能ですが、手数料がかなり高くなりますので、多くの個人投資家はインターネット取引をしています。

証券口座の作り方

まずは証券会社を選んで、口座開設を申し込みます。最近はインターネット上だけで完了するのが一般的になりました。口座開設の申し込みには、マイナンバーと身分証明書等が必要です。

申し込み後、所定の審査を通過すると、数日のうちに口座開設完了の連絡が入り、取引システムへのログイン情報が届きますので、取引システムにログインし、入金を完了させれば、株を買うことができるようになります。

証券口座への入金の仕方

証券口座へ入金するには、インターネットバンキングが便利です。

今では、提携金融機関のサービスによっては入金指示が即時反映されることが多くなっています。ネット証券以外では、指定口座への振り込みを証券会社側が確認した後に口座に反映されるという、タイムラグのある流れとなります。

株を注文する流れ

証券口座で口座を開設し、入金まで完了したら、まず買いたい株を選びます。

そしてその株をいくつ(株数)、どのように(成行注文または指値注文など)、いくらで買うか……といった内容を、取引システムで操作・決定していきます。

その発注が約定すれば、取引完了です。ちなみに、成行とはその時のリアルタイムでの株価で価格を指定せずに発注すること、指値とは取引したい発注価格を指定する注文方法のことです。

最初のうちは、多少手間暇がかかりますが、自分に合った投資スタイルを見つけましょう

投資スタイルについて

  • どんどん短期売買して、売買差益を積み重ねる
  • 理論的な価値に比べて割安な銘柄を、短期または長期保有し、売買差益を狙う
  • 大きく成長しそうな銘柄を、長期保有し、大きな売買差益を狙う
  • 株主優待をもらうために、短期または長期保有する
  • 高配当をもらうために、短期または長期保有する

など様々なスタイルがありそれによって手法も異なります。

株式投資を始める際には、資金量や、許容できるリスクと求めるリターン、株に投資する目的などから、自分に合ったスタイルを決めるのが、賢い方法だと言えます。

株はいくらから買うことができるのか

株は銘柄によって異なるのは当たり前ですが、1万円で買える銘柄もあれば、100万円以上なければ買えない銘柄もあります。一口に株を買うといっても、それにかかる費用の格差は大きいのです。

では、自分が買いたい銘柄は、いくら必要なのか?

例えば、株価が1000円の銘柄の場合、その銘柄を1000円で買えるわけではありません。

必要な購入金額は、株価×1単元で求めることができます。単元とは、最低取引単位のこと。2018年10月から1単元は100株に統一されましたので(例外あり)、株価×100が、購入金額を求める計算式です。

すなわち、株価1000円の銘柄は、10万円が購入金額となります。これが最低取引単位の金額となります。これに売買手数料が加わります。

特定の銘柄を買うのではない投資法

ちょっと小難しくなりますが、株式投資の他にも、日経平均株価や外国為替を対象としたものなど、さまざまな投資先があります。ここで、代表的な投資先を紹介しておきます。株式投資をするにあたっても非常に重要な指標にもなりますので。

<投資信託>

プロが投資家から集めたお金を運用する仕組みの金融商品。

運用方針はさまざまで、分散投資を目指すバランス型や、より利回りを追求するアクティブ型など、性格が異なります。投資信託選びは自分で行いますが、運用自体はプロにお任せするというスタイルです。証券会社をはじめ、銀行や保険会社等の金融機関でも取り扱っています。

<ETF(上場投資信託)>

ETFとは、取引所に上場している投資信託のことです。

日経平均株価などの株価指数に連動するよう、運用されます。ただし、投資信託とは違い、株式投資のように取引所で売買されます。株式投資と、投資信託の特徴を併せ持った金融商品です。

<FX(外国為替証拠金取引)>

日本円や米ドル、ユーロなどの通貨の売買を、差金決済により行う金融商品。

レバレッジをかけることができ、投資効率を高めることができます。値動きに対してキャピタルゲインを狙ったり、スワップポイント(金利差調整額)というインカムゲインを狙ったりと、さまざまな取り組みができます。

<先物取引>

あらかじめ定められた期日(満期日)に、特定の商品を、あらかじめ決められた価格で売買することを約束する取引。原油などの商品を対象とした商品先物取引や、株価指数を対象とした指数先物取引もあります。買いからでも、売りからでも利益を出すことができたり、レバレッジ取引ができたりするのは、FXや後述するくりっく株365と同じです。

<りっく株365(取引所CFD)>

東京金融取引所に上場する、日経平均株価やNYダウといった株価指数を取引できる金融商品。ニュース等でよく見聞きする日経平均株価やNYダウに投資したい場合は、くりっく株365が選択肢の1つです。少ない資金でレバレッジ取引ができ、値上がりを予想した買いだけではなく、値下がりを予想した売りでも、利益を出すことができます。また、株と同じように買いのポジションを保有した場合は配当相当額がもらえます(株価指数の構成銘柄に配当があった場合に配当相当額が付与されます)。

くりっく株365は、あまり聞き覚えのない方もいるかもしれませんが、投資の内容自体はシンプルで分かりやすいものです。詳しくは、下記URLで解説しています。また岡三オンラインでは、豊富な情報と、充実の取引ツールを用意。初心者でも安心して始められる環境が整っています。

50代の未経験者が株で稼げるようになるための株本

そうそう、書籍でひと通り、ざっと勉強しようと思われましたら、これをどうぞ!

小生の6冊目、「カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略」です。ちょっと難しいと思いますが、かなり内容は濃いです。

ただ、株の世界で生き残るためには、この内容は必須です。ただ、裏を返せば、この内容を押さえておけばオッケーという事でもあります。

なので、ぜひ手に取ってみてください。

まとめ

50代の未経験者が株で稼げるようになるまで、如何でしたでしょうか?

株を始めるには、まずは、証券口座の開設が必要です。ネット証券の大手、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券等で口座開設手続きをいますぐにしておきましょう。

日銀によると、個人が保有する現預金は、2021年12月末において、1092兆円と過去最高水準。証券業界や政府が、貯蓄から投資へといくら叫ん効果がないのは何故か?

その理由の一つは、日本人の金融リテラシーの低さと言われています。

しかし、2022年4月からは、新しい指導要領に基づいた高校家庭科の授業が始まります。なんと、その中で金融教育の授業がはじまります。

若くてITリテラシーの高い高校生なら、あっという間にマネーゲームを覚えてしまいそうです。我々、おっちゃん、おばちゃんも負けてはいられませんね。笑

では、今日から株でスマートに資産運用を始めましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。