成長株で大きな利益を狙う!
成長株の魅力と言えば、短期間での暴騰です。そんな暴騰を狙って獲るのが我々成長株ハンターです!爆
成長株ハンターに必要なことは、爆上げする銘柄をチャート分析で見極めることです。
ということで、まずはマザーズ指数を分析してみましょう。
成長株と言えばマザーズ市場
2017年のマザーズ市場は、好調な世界経済を背景に、大きな波乱もなく堅調な一年でした。マザーズ指数は、前年11月のアメリカ大統領選挙直後から始まった上昇トレンドを引き継ぎ、年始から3月13日まで上昇します。
この上昇トレンドで、マザーズ指数はアメリカ大統領選の日につけた安値798.86ポイントから3月13日の高値1097.78ポイントまで37%上昇しています。
3月に入ると、シリアや北朝鮮で地政学的リスクが高まり、さらにフランス大統領選挙を目前に控えたことも影響し、マザーズ市場はリスクオフモードに変わります。
マザーズ指数は、3月13日から4月13日までの1か月間で12%下落します。
しかし、北朝鮮リスクは短期間で一旦終息し、マザーズ指数は4月17日から本格的に反発を始めます。4月中旬から6月下旬までは再び上昇トレンドとなり、この間にマザーズ指数は26%上昇しています。
8月に入ると北朝鮮リスクが再燃し、マザーズ市場は2度目の調整期間に入ります。この間に、マザーズ指数は、6月23日につけた高値1214.41ポイントから9月6日の安値997.56ポイントへと18%下落します。
しかし、8月からのリスクオフの流れも、北朝鮮の建国記念日である9月9日を境に後退してゆき、9月中旬から上昇トレンドに戻ります。
結局、この上昇トレンドは2018年の1月下旬まで続くことになり、9月6日の安値997.56ポイントから1月24日の高値1367.86ポイントまでマザーズ指数は37%上昇しています。
一年を通してみると、マザーズ指数は2016年大納会の終値942.68ポイントから2017年大納会の終値1231.99ポイントへと、1年間で30%上昇しています。
2017年のマザーズ市場は、3月と8月に小幅の調整があっただけで、良好なトレード環境が続いた一年だったと言えます。
2017年に急騰した成長株分析
2017年のマザーズ市場は一年を通して堅調でしたが、前年のように短期間で派手に急騰する銘柄は比較的少なく、長い時間をかけてじりじりと上昇してゆく銘柄が数多く現れました。
以下では、2017年に株価が大きく上昇したマザーズ銘柄を時系列で紹介します。
年初から株価が大きく上昇した銘柄には、6086シンメンテホールディングスや2160ジーエヌアイグループがあります。
成長株 6086 シンメンテホールディングス
6086シンメンテホールディングス(旧シンプロメンテ)は、外食チェーンの店舗メンテナンスサービスを提供している企業で、順調に業績を伸ばしている成長銘柄です。前年の年末からトランプ相場の波に乗って上昇トレンドに入り、その流れで年始からも引き続き上昇してゆきます。
2月16日に店舗内装などディスプレー業界大手の乃村工芸社が、同社と資本・業務提携することで合意したことを発表し、材料視されます。
2月20日に高値を付けると、株価は一旦調整しますが、4月19日に乃村工芸社との資本業務提携の最終契約が27日行われることが発表され、再び株価は上昇を始めます。
結局、7月19日に高値5380円をつけるまで3ヵ月にわたって上昇トレンドが続きました。上昇の起点となった前年11月9日に付けた安値1230円からみると株価は約4倍に上昇しています。
成長株 2160 ジーエヌアイグループ
2160ジーエヌアイグループは、バイオ創薬ベンチャーで、医薬品関連の銘柄になります。2月14日に赤字幅縮小の上方修正を発表し、株価の上昇が始まります。
その後、2月23日に、同社が開発する肺線維症治療薬「アイスーリユイ」が中国資源人力社会保障部の公表した社会保険目録に加えられたことを発表、そこから株価は急騰します。
結局、4月3日に高値938円を付けるまで上昇し、1月23日に付けた安値216円から株価は約4倍に上昇しています。
3月に入ると地政学的リスクが台頭し、ほとんどの銘柄は調整に入ります。
しかし、4月中旬に入ると良好な市場環境が戻り、急騰する銘柄が多く現れるようになります。この時期から株価が上昇を始めた銘柄として、3185夢展望、2351ASJ、3623ビリングシス、6166中村超硬などがあります。
成長株 3185 夢展望
3185夢展望は、女性向け衣料品のネット販売を行っているRIZAPグループ傘下の会社です。3月30日に、筆頭株主であるRIZAPグループが同社の株式を追加取得すると発表し、株価が動き始めます。
その後、5月16日未明の決算発表で、業績の大幅な改善、株式分割の実施、株主優待制度の導入などが明らかになり、株価は急騰します。
さらに、実際に株式が2分割された6月28日から一段高になります。結局、3月29日の安値229円(分割修正値)から7月4日の高値2500円まで、株価は11倍に上昇しています。
成長株 2351 ASJ
2351ASJは、インターネットサーバーサービスの提供を主力とするIT関連銘柄です。5月8日に、経済産業省が推進する「サービス等生産性向上IT導入支援事業」の「IT導入支援事業者」に認定されたことが発表され、それを受けて株価が動き始めます。
その後、5月17日に、「ランダムネットワークコーディング」に関する新技術に関する論文がIEEEに承認されたことが発表され、翌日から3営業日連続のストップ高となります。
結局、株価は、7月11日に高値3700円をつけるまで上昇を続け、4月13日につけた安値336円から11倍になっています。
成長株 3623 ビリングシス
3623ビリングシスは、決済サービスを提供しているフィンテック関連の銘柄です。5月18日に、ゆうちょ銀行と同社が開発するスマートフォン決済アプリ「PayB」に関する業務提携に向けた協議を開始すると発表したことをきっかけに、株価が急騰します。
さらに、6月29日には、「PayB」がKDDIに採用されたことを発表し、上昇に拍車をかけます。4月13日に安値3320円を付けてから7月21日に高値10030円を付けるまで、株価は3倍に上昇しています。
7月下旬からは長めの調整期間に入りますが、11月10日の決算発表がサプライズとなり、年末に一段高となります。11月7日の安値6780円から12月21日の高値16170円まで、株価は2.4倍に上昇しています。
結局、この銘柄は、年央に3カ月間の調整期間があるものの、4月から年末まで堅調に推移し、4月13日の安値から12月21日の高値までで見れば、株価は約5倍に上昇しています。
成長株 6166 中村超硬
6166中村超硬は、半導体材料の切断加工に使われるダイヤモンドワイヤの開発・製造を行っている企業で、マザーズでは珍しい機械関連の銘柄です。2016年の円高によって業績が悪化し、17年3月期決算では赤字に転落しました。
しかし、株価の方は、4月13日に安値1180円を付けて以降、業績改善の期待から上昇に転じます。11月10日に、18年3月期の業績予想を上方修正し、それによって株価は一段高となります。
結局、年末の12月12日に高値7820円を付けるまで約9カ月に渡って上昇トレンドが継続し、その間に株価は6.6倍まで上昇しています。
この銘柄の場合、特定の好材料によって買われたのではなく、業績の改善が割安だった株価を押し上げたために、このような長期間の安定した上昇トレンドが発生したものと考えられます。
8月に入ると再び北朝鮮リスクが台頭してマザーズ市場は軟調になります。
しかし、今回もリスクオフの流れは短期間で終息し、10月に入ると急騰銘柄が現れるようになります。年の終盤に大きく上昇した銘柄として、3652ディジタルメディアプロフェッショナル、3267フィル・カンパニー、2477手間いらずなどがあります。
成長株 652 ディジタルメディアプロフェッショナル
3652ディジタルメディアプロフェッショナルは高性能3次元グラフィックプロセッサの開発・販売などを行っているファブレス半導体企業です。
10月11日の引け後に発表した業績予想の上方修正が材料となって、翌12日から急騰します。その後、11月30日に、インテルFPGAを利用したAI・ディープラーニング技術で、同じくマザーズに上場している3653モルフォと提携することを発表し、株価は一段高になります。
結局、株価は翌年1月9日に高値17470円をつけるまで上昇を続けます。今回の上昇トレンドで、株価は10月10日の安値2708円から6.5倍に上昇しています。
成長株 3267 フィル・カンパニー
3267フィル・カンパニーは、駐車場関連ビジネスを行っている建設関連銘柄です。11月7日に、日本郵政の投資子会社である日本郵政キャピタル及び不動産関連サービスを手掛ける2337いちごと資本・業務提携することが発表され、翌日から株価が急騰します。
11月7日つけた安値1811円から11月27日の高値5080円まで、わずか13営業日で株価は2.8倍に上昇しています。
成長株 2477 手間いらず
2477手間いらずの前身は、商品比較サービスの提供で急成長した比較.comです。2017年10月1日に手間いらずに改名し、現在は宿泊施設向け予約管理システムの販売やホテルのネット予約事業などが主力となっています。
11月7日大引け後に発表した18年6月期第一四半期決算の経常利益が前年同期比35.8%増と業績が好調であったため、翌日から株価がじりじりと上昇してゆきます。
さらに、12月20日には、日本政府観光局から、11月の訪日外国人客人数が前年同月比26.8%増で過去最高であったことが発表され、インバウンド関連銘柄が物色されます。この影響で年末から一段高となり、翌年1月10日に高値4270円をつけます。
結局、この銘柄の株価は、10月18日の安値1684円から3カ月間で2.5倍に上昇しています。
まとめ
2017年は、北朝鮮リスクが台頭して神経を使う局面もありましたが、好調な経済が支えとなり一年を通して市場全体が安定していました。
こうした良好な市場環境を背景に、2017年のマザーズ市場では、IT、医薬品、機械、小売りなど、幅広い業種で急騰銘柄が現れました。
2016年はゲームアプリ関連に人気が集中しましたが、それとは対照的に2017年は特筆すべき人気テーマはなく、幅広い銘柄が買われたことが特徴です。
業績の良い銘柄や好材料の出た銘柄の株価が素直な反応を示し、市場全体を巻き込む大きな暴落もなかったため、非常に利益の出しやすい一年であったと言えるでしょう。
ということで、成長株ハンターとして爆益銘柄を仕留めていきましょう!
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