第12回|信用取引の本質を探る!

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株はギャンブルだと言う人は多い。ましてや、信用取引などとなると言語道断、家まで無くすぞと言われる始末。実際、株式投資をしていても、信用取引は怖いと言う人もかなり多い。理由は、単に使い方を知らないだけだ。すごく使えるツールであり、パフォーマンスを上げるには必要不可欠だ。是非ともマスターして頂きたい。

ではでは、本題です。

第12回

現物取引のことを「実需」といい、信用取引のことを「仮需」といいます。仮需と言われる理由は、

基本的に反対売買が行われ決済される取引だからです。

信用取引の大きな特徴は、実需の3倍の金額で売買することができることです。

つまり、レバレッジが利き、それだけ市場エネルギーを増大させる力を持っているということです。買ってから売るという事だけでなく、売ってから買い戻すという事もできるのです。

この仮需の持つエネルギーが上方向に働けば、株価は加速度的に上昇します。反対に、下方向に働くと、株価は加速度的に下落します。しかも、この株価の加速度的な乱高下が、さらに株価を動かすことにつながります。

証券会社は、日々終値を基準として、評価損益を計算しており、その評価損が一定基準を超えると、追証を要求されます。追証とは、追加で差し入れを請求される保証金のことをいいます。このときに、資金があれば問題ないのですが、追証を入れられなければ証券会社は強制的に反対売買による決済(追証による投げ)をすることになります。

一般的に、この追証による投げは、株価の急落時に起こることが多く、しかもこの追証の投げによって、さらに株価を下落させることになります。

もちろん、空売りの場合も同じです。空売りをした後に株価が上昇し、売り方の損失がある一定のラインを超えると、信用買いの場合と同じように追証を求められます。

この時、入金できれば問題ないのですが、できなければ証券会社は強制的に買い戻します。一般的に、このような状態では株価は上昇していることが多く、これに強制的な買い戻しが入れば、株価は加速度的に上昇して行きます。

これが「踏み上げ」です。株価がドラスティックに動く時ですね。チャート上にも現れます。短期トレーダーには絶好のターゲットになります。

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そこで、今日は踏み上げ中の銘柄を!

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。