どんな相場状況でも、楽観論と悲観論が存在することです。
ただ、このような議論は、投資家にはあまり関係ありません。つまり、どちらに振れても、相場のトレンドに乗ることだけに集中していれば勝てるからです。常にニュートラルな立場でトレードしましょう。
第16回 最終回
さてさて、「株式プロ指南」の寄稿もこれが最後となりました。読者の皆様、ありがとうございました。
考えてみると、株を始めてから、あっという間に過ぎ去った十数年でした。何かをしたという実感もなく、何かを成し遂げた達成感や満足感もなく、ただ、十数年という月日を無為に過ごした気がします。
しかし、とても不思議なことに十数年前になりたいと思っていた自分がここにいるのも事実です。
あの頃は、なりたいと願ってはいたけれど、なれるなんて自分が一番信じていなかったような気がします。でも、そんな自分になるんだと、豪語していた自分がとても懐かしく心の片隅に焼きついています。
とりあえず、夢を叶えるためには夢を語り続けることが肝要な気がします。バカにするヤツに怯むことなく、嫌味を言われても聞き流し、笑われていることなどお構いなく、夢を語り続けることが重要です。
現実は常に夢を追いかけてきます。現実に追いつかれない夢を持ち続けることが大変なのです。
つまり、止まることなく、夢を創り続けることです。努力なんて二の次です。知らないうちに努力している自分がいるはずです。重要なのは、現実に負けないことです。
投資の世界と言うのはとても残酷な世界で、結果が全ての世界です。勝てばなんでも言いたい放題です。おまけにマネー雑誌からの取材までついてきます。しかし、負ければ全て言い訳。こんな厳しい世界は他にはありませんね。
人間の本性というのは、追い詰められた時に何を考え、どう行動するか?にあると思っています。もうダメだと諦めるか?それともリベンジするか?このような追い詰められた時の対応の仕方は人それぞれです。
でも、はっきりと言えることは、すべての事象を俯瞰的に観察でき、ここぞという時の緊張感を楽しめるようになれば、どんなことが起きても対応できるようになります。
夢を実現したいから、株式投資を始めた人も多いはず。夢は人に大きな力を与えてくれます。そして、大きな力は利益に姿を変えます。
夢を語り続けてください。現実に追いつかれないように。