MACDを使ってしっかりと相場の波に乗ろう

MACDを使いこなそう

MACDとは

MACDとは、「Moving Average Convergence Divergence trading method」の略で、「移動平均収束拡散法」と呼ばれています。呼び方は、「マックディー」です。

MACDは、2本の移動平均線を使い、相場の周期とエントリーのタイミングを把握しようとするテクニカル指標です。ただ、一般的な移動平均線を使うのではなく、直近の株価に重みをおいた、「平滑平均」を使うところに特徴があります。

MACDは、MACDとシグナルという2本の線を利用して相場の方向性を予測していきます。難しい話は省略して、実際に使い方を見ていくことにしましょう。

MACDの使い方は、5日移動平均線と25日移動平均線の使い方とほとんど同じです。と言いますか、ここがミソです。MACDは、少しの値動きで敏感に反応するので5日移動平均線、シグナルは比較的緩やかな動きをするので25日移動平均線と考えてください。

MACDの使い方は移動平均線と同じ

こういう読み方をすれば、MACDの本質は、タイムスパンの違う2本の移動平均線の変化をみることによって、トレンド転換を先読みしようとするためのテクニカル指標である、ということが見えてきます。

また、MACDやシグナルが指し示している方向が、株価が進もうとしている方向と考えます。つまり、買いエントリーする場合はMACDが、もしくはMACDとシグナルの両線が上を向いている必要があります。

MACDを利用して、トレンドを把握する方法はとても簡単です。MACD、シグナルがゼロラインより上で推移していれば上昇トレンド、ゼロラインより下で推移していれば下降トレンドと判断します。

ゼロラインを基準に、トレンドを判断することができるということは、このゼロラインがトレンド転換の際の重要な節目になるということを示しています。この節目を認識しておけば、より信頼性の高いエントリーポイントを探すことができます。

MACDの見方、使い方

7202トヨタ自動車の日足チャートを見てください。下段がMACDです。ゼロラインに水平にラインを引っ張っています。

まずは、「」を見てください。MACDがゼロラインを下から上に抜けています。トレンド転換が期待できる局面になりました。

その後に遅れて、シグナルがゼロラインを下から上に抜けています。これが「」のポイントです。トレンド転換の確率がぐっと上がってきました。

」から「」の間の日足チャートを見ると、5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスが完了し、25日移動平均線の傾きは緩やかですが上向きになっています。

その後の動きとしては、株価は25日移動平均線まで調整後、そこから本格的な上昇トレンドとなっています。その初動のポイントが、MACDとシグナルがクロスしている「」です。しかもゼロラインから上向きになる可能性が高いです。

※MACDとシグナルの拡大図

」の時点の日足チャートを見てみると、25日移動平均線は上向きとなり、しかも5日移動平均線は『くいっとチャート』になっています。絶好の買いエントリーポイントです。

MACDの本質は、タイムスパンの違う2本の移動平均線の変化をみることによって、トレンド転換を先読みしようとするためのテクニカル指標である、とするなら、「」のポイントが絶好のエントリーポイントになっていることが分かります。

ここでは、MACDとシグナルがゴールデンクロスをしています。つまり、このポイント「」がトレンド転換の可能性を示唆しているのです。

確かに、日足チャートを見れば、25日移動平均線が下向きで、下降トレンド継続中となっていますので、場合によっては、トレンド転換せずに25日移動平均線までの反発となるかもしれません。

このゴールデンクロスに注目するということは、トレンド転換を先読みするということです。上手くいけば大きな利益につながりますが、それが空振りに終わる可能性もあります。従いまして、このあたりは注意する必要があります。

この局面で重要なのは、25日移動平均線をブレイクアップするかどうかです。買いでエントリーしたのなら、25日移動平均線近辺の値位置に来た時には、ブレイクアップした場合とレジスタンスとなり反落した場合の2つのシナリオを用意しておく必要があります。

さもないと、思惑が外れた場合、訳も分からずダマシにあったと嘆く連中と同じになりますから。

最後に、もう2つだけ付け加えておきます。ひとつは、トヨタ自動車を例にとり、下降トレンドから上昇トレンドへの転換時の解説をしましたが、上昇トレンドから下降トレンドへの転換時でも全く同じことが言えるということです。

もうひとつは、「」でのエントリーポイントです。もう少し早くエントリーしたいのなら、MACDが『くいっとチャート』になった時です。これをフライングエントリーと呼んでいますが、究極のエントリーポイントです。

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まとめ

MACDを使ってしっかりと相場の波に乗ろう、如何でしたでしょうか?

シンプルにMACDを捉えると移動平均線と同じです。つまり、移動平均線では5日移動平均線と25日移動平均線という2本のラインを使って、相場のトレンドに乗ろうとしますが、MACDも2本のラインを使ってトレンドを捉えようとするテクニカル指標です。

しかも、移動平均線分析よりもMACDの方がダマシが少ないので、使いやすいという意見もあるので、移動平均線のダマシに振り回されている方は、ぜひMACDを使い込んでみてください。

では、明日もスマートトレードを。

ABOUTこの記事をかいた人

尾崎式史

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2018年4月に5冊目の新刊が発売されている。