塩漬け株の対処法は我慢?それとも損切り?
「損切り(ロスカット)が上手くできるかどうかがプロとアマの分かれ目!」と言われるくらい損切りは難しいです。
本来、思惑と反対に動き出せば、損切りして次のチャンスの狙うのがベストなのです。しかし、損切りが出来ない現実があります。その後、塩漬けとなり、さらなる大きな問題となって襲い掛かってきます。
塩漬け株は大きなストレスを呼ぶ
本来、損切りすべきすべきだったのに、出来なかった、、、これが原因で、より大きな損失を被ることになり、強烈なストレスが襲い掛かることになります。
強烈なストレスは穏やかな日常生活を破壊し、さらなる誤った投資判断につながることもあります。
では、どのような形で塩漬け株が生まれるのかを見ていきましょう。
塩漬け株が生まれるまで
塩漬け株が生まれるきっかけとなる具体的なタイミングはこの2つです。
1、株価の値上がりを期待するも意に反して株価が下落した
2、平均単価が下がるからといって、難平(ナンピン)買いをした
さらに、この良くある2つのパターンを深く見ていきましょう。
株価の値上がりを期待するも意に反して株価が下落した
この銘柄は上がる!と思って買うも、ぬか喜びとなり、数日後から顔が青ざめ始めます。
そして、祈るように株価を眺めます。
しかし、相場は残酷で、ドンドンと含み損は大きくなり、臭い物に蓋をする感じで、株価から避けるようになり、気が付けば塩漬け株となるというパターンです。
いわゆる高値掴みと言われる飛びつき買いをやるとこのパターンに陥りやすいです。
平均単価が下がるからといって、難平(ナンピン)買いをした
株を買った時よりも株価が下がってしまった時、さらに安値で買い増すことを難平買いと言いますが、この難平買いをすることにより、傷を大きくするパターンです。
1株あたりの平均取得価格を下げることで、その後上昇してくれば利益になるので、難平買いしよう!みたいな風潮があります。
たまに上手くいくこともありますが、このようなトレードを続けていれば、確実に大損しますよ!いや、相場からの退場も時間の問題です。
大きな塩漬け株を持っている人からヒアリングをすると、過去に難平買いが上手くいった成功体験が体に浸み込み、このようなトレードをやってしまうのです。
しかも、このようなトレードから抜けられなくなり、地獄への転落が始まりとなります。
塩漬け株の対処法は我慢?それとも損切り?の結論を出すと
塩漬け株を持ち続けたほうが良いという意見もあるけれど
塩漬け株を持ち続けたほうが良いのか、今すぐ損切りしたほうが良いのか、意見が分かれるところですが、シンプル思考で答えを出すならこうなります。
塩漬け株が明日以降、さらに下落するなら今すぐ損切り、上昇しそうなら持ち続けるというのが結論となります。
そんなこと、どうやって見極めるの?となると思いますが、これについては後ほど解説します。
配当狙いの場合は塩漬け株ではなく戦略的保有というけれど
塩漬け株といっても、将来的なプラス運用を目指すので、一喜一憂せず中長期投資を目指そうといいます。つまり、戦略的中長期保有です。
しかし、目先の株価予測もできないのに、中長期なんてわかるわけがないという意見もあります。
ここで重要なのは、この株が中長期にわたって上昇に転じるのかどうかの判断が出来るかどうかです。
もちろん、判断できるのなら、戦略的中長期保有に問題ないですね。そうでなければ、塩漬け株の含み損は大きくなっていきます。
ただ、デフレの末期という相場環境なら多少の含み損は受け入れて、配当狙いだけでなく、売却益も狙うのならかなり良い投資戦略ですね。
貸株サービスで金利を貰えばよいというけれど
貸株サービスとは、保有している現物株を証券会社に貸し出し、貸株金利をもらうというサービスです。
この貸株サービス、いまでは楽天証券、SBI証券、マネックス証券などでも行っています。しかも、貸株サービスは申し込むだけで無料で簡単に利用できます。
貸株サービスは、定期預金等と比べて高い金利を受け取ることができるので、みたいなことを言う方も多いですが、金利以上に含み損が膨らめば意味ないですよね。
貸株サービスについても、その株の先行きを判断する必要があります。
配当金や株主優待も受け取れるというけれど
ズバリ言うと、株価が下がり含み損を抱えても、配当金や株主優待の受け取り分を考慮して、プラスで推移しているなら問題ないですね。
むしろ、上手い投資です!!
場合によっては、貸株サービスを利用し、配当金、株主優待に加え、金利との3点セットで受け取ることが出来れば最高です。
しかし、配当金、株主優待、金利との3点セットでも、含み損をカバーできないときは、このまま保有すべきか、損切りすべきかの判断を迫られます。
中長期での投資なら良いというけれど
相場状況が落ち着いており、毎期安定した配当を出している銘柄であれば、多少の含み損を受け入れ、塩漬け株としても問題ないです。
ただ、含み損が大きくなっていくようであれは、企業業績が悪くなり、株価下落につながっていることも考えられ、配当打ち切りになる可能性も出てきます。
この辺りの判断も難しいですが、必要となってきます。
巷では、そもそも値上がり益を期待していないのであれば株価が下がっていたとしても問題なしと言いますが、大きな含み損を抱えた塩漬け株ってかなりのストレスになりますよ。
短期投資か中長期投資かは相場が決める
塩漬け株の対処法は、我慢すべきなのか、それとも損切りすべきなのか?の議論の前提に、短期投資なのか、中長期投資なのか、という議論になることが多いです。
たしかに、聞くとなるほどと思いますが、短期投資なのか、中長期投資なのか、を決めるのは相場なのです。
例えば、最終的に暴落につながる下落のサインが出たとしましょう。
含み損が大きくなり始めたころに、「俺は中長期の配当狙いの投資なので保有を続けるよ!」という人が非常に多いです。
暴落は結果なので、現時点ではわかりませんが、暴落可能性を読み取り、中長期投資から短期投資の考え方に切り替え、損切りをするということが必要となってきます。
この投資判断は簡単なものではありませんが、ここが投資家としての腕の見せ所です。
いま相場は買いなのか、売りなのか、という投資判断だけではなく、短期売買で切り抜けるのか、中長期投資に持ち込めるのか、という投資判断も必要になってくるのです。
塩漬け株の対処はチャート分析で決まる!
結論を出すためのポイントはチャート分析
塩漬け株の対処法は?と問われ、その回答をひとことで言うなれば、これからさらに株価が下がるなら損切りすべきだし、上昇しそうなら保有を継続すべきです。
実は、この投資判断をするのにチャート分析がとても有効です。
なので、単純に塩漬け株を保有が損切りかで悩む前に、チャートの勉強をしましょう。これに尽きます!!
チャートって天気図と同じで、天気図の読み方を知っていれば、日常生活で役に立つことが多いですよね。今日は寒くなるな!とか、今週末台風危ないな!とか、傘を持っていくかどうか?という判断をするときにも役立ちます。
チャート分析の入り口として、移動平均線分析から始めるのが良いと思いますので、こちらをどうぞ。
塩漬け株を持たないようにトレードシナリオを描こう
全戦全勝っていけば良いのですが、株の世界はそうはいかないです。5勝5敗で年間プラスで終われば大成功です。
焦りは大損や塩漬け株を招きますので、しっかりとトレードシナリオを描きましょう。
投資の世界、「入り口はひとつで出口はふたつ」って言いますよね。
つまり、エントリーポイント(入口)はひとつですが、エグジットポイント(出口)は利食いポイントと損切りポイントとふたつってことです。
もちろん、エグジットポイントは損切りポイントよりかは利食いポイントの方が良いに決まってますが、エントリーした後は我々には相場をコントロールすることはできません。
なので、エントリーするまでにしっかりと注意深く値動きを観察し、準備しておきましょう。
まとめ
塩漬け株の対処法、如何でしたでしょうか?
塩漬け株を抱えることになる原因は、ロスカットできない、逆張りで買い向かう、高値掴みをする、感覚的なトレードをする等です。
株で大きな資産構築した人で塩漬け株を持っている人はいません。裏を返せば、塩漬け株を作るようなトレードをしていたらダメということですね。
つまり、塩漬け株ならないようにロスカットをしっかりして、次のチャンスを待ちましょう。そして、日々の努力も惜しまないように!!
やはり、相場で大勝ちするためには技術と知識は欠かせませんから。
そうそう、最後にシンプルなエントリーポイントを紹介しておきます。
では、今日からスマートトレードを。