株の本おすすめ厳選20冊

株で勝つためのおすすめの本

無数にある株本、どれ読んだらよいのか?

おすすめの株本を教えてください、ってよく質問を受けるのですが、実はおすすめの株本は人によって異なります。なぜなら、読み手の投資レベル、勉強したい手法によって、読むべき株本は変わってくるからです。

また、無数にある株本でどれ読んだらよいのか、迷いますよね。

そこで、投資レベルに合わせて、おすすめの株の本を紹介したいと思います。

初心者のおすすめの株本はチャートが多いものを

入門編、初級編の株本は山ほどありますので、書店で良さげものを選ぶのが良いです。面倒ならネット検索をかけると、たくさんのおすすめ株本の紹介サイトが出てきます。

入門編、初級編の株本なら、なるべくチャートが多いものを選ぶのが良いでしょう。一冊だけだと呑み込めないこともあるので、出来れば一気に3~4冊ぐらい読むとしっかりと身につきます。

株本も3~4冊買えば、ちょっとした金額になりますが、これも先行投資ですよ!ここは、惜しまずに投資しましょう。

「教育は高くつくというなら、無知はもっと高くつく」 by ベンジャミン・フランクリン
※ベンジャミン・フランクリンは、アメリカ合衆国の政治家、外交官、物理学者、気象学者です

勝つためのおすすめの株本

私も今までに数百冊の株本を読んできました。本棚はすべて株本。一度はほとんど捨てたのですが、またしても本棚に株本が溢れています。そんな溢れる株本の中で、私が読んでよかった!と思ったおすすめの株の本だけでなく、隠れた良書、名著紹介します。

ただし、すべての個人投資家に役に立つ株本かというとそうではありません。主に私の専門分野であるチャート分析という観点から選んでみました。

また、たくさんのおすすめ株本サイトがありますが、どこも似たり寄ったりです。ホントに紹介本を読んでいるのかな、というようなコメントもたくさんあります。ここでは私が実際に読んでみて、おすすめの株の本だと思った株本のみを紹介していきます。

なので、他のおすすめ株本のサイトではほとんど紹介されていないものもあります。もちろん、難易度は様々なので、レベル別に紹介していきます。

投資の世界、勝つのはいつも少数派と言われます。

隠れたおすすめ株本は、そんなに多くの人に支持されているわけではありません。アマゾンの書評で確認すると悪い評価のものもたくさんあります。

でも、悪い評価の株本でも、読み込むと面白いものもあります。中には、悪い書評とは正反対に、投資の本質的なこともしっかりと書かれている株本もあります。ここではそんな株本も紹介します。

しっかりと読み込めば、相場の恩恵を受けることができますから!

おすすめの株本 入門編 今さら聞けない投資の超基本

タイトル 株・投資信託・iDeCo・NISAがわかる 今さら聞けない投資の超基本
著者   泉 美智子
出版社  朝日新聞出版 ※初版2021/3/30
ソフトカバー 192ページ 1320円

名前の通り、投資の超基本が書かれています。専門用語や株の仕組みもわかりやすく解説されています。タイトルにある「いまさら聞けない」って感じで、今から株を始めようと思っている人にはおすすめです。

また、投資信託・iDeCo・NISAに関することもわかりやすく解説されていますので、少額から始める株初心者にもやさしいです。この時代、ネットで調べる人が多いですが、手元に置いておけば、わかりにくいところもすんなりと解決しますよ。

ただ、株式投資で勝つために重要な、ローソク足やテクニカル指標等のチャート分析に関することは一切書かれていませんので、チャートに関することは他の書籍で、ということになります。

投資概要なんて要らないよ!という方は、スルーしてくださいね。

おすすめの株本 入門編 マンガでわかる最強の株入門

タイトル マンガでわかる最強の株入門
著者   安恒 理
出版社  新星出版社 ※初版2017/6/3
ソフトカバー 224ページ 1404 円

入門編、初級編のおすすめの株の本は他のサイトにお任せしようと思ったのですが、あまりにも紹介してとのご要望のが多いので、まずは、入門編のおすすめ株本を紹介します。

2016年末以降に発売された株の入門編の10冊ぐらい買って、パラパラと目を通しました。その中なら1冊を選ぶとすればこの株本です。

多少主観は入っているものの、今から株を始めようとする方におすすめの株入門書です。マンガを使って読み進めてもらおうという工夫がなされており、読みやすいです。もちろん、しっかりとした文章での解説もあります。

歴史を勉強するのに、まずはマンガでという人も多いですが、株を勉強するのに、まずはマンガでという方には最適です。

もちろん、内容は基礎的なことなので、実践では不十分ですが、まずは株の知識をひとつひとつの点としておさえることが重要です。

次に、初級編・初中級編の株本で点の知識を線につなげていきます。さらに、中級編・上級編では線になった知識を3次元にしていけば、株の世界で大きな利益を得ることが出来ますから。

おすすめの株本 入門編 株の雑誌ZAiが作った「株」入門

タイトル めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
著者   ダイヤモンド・ザイ編集部
出版社  ダイヤモンド社 2013/4/5
ソフトカバー 184ページ 1760円

書店で株本を探せば必ず目を引くピンクの表紙。ご存知の方も多いと思いますが、株雑誌Zaiの作った株入門編です。迷ったらこの本を手にするのが良いです。内容も豊かで、自分のスタイル探しにももってこいです。

ちなみに、上記の写真は2005年10月の初版です。その改訂版が、今の改訂第2版です。

株本選びに悩む時間がもったいない!と感じたら、まずこれをどうぞ!

おすすめの株本 初級編 世界一やさしい 株の教科書 1年生

 

タイトル 世界一やさしい 株の教科書 1年生
著者   ジョン・シュウギョウ
出版社  ソーテック社 2014/12/4
単行本  256ページ 1628円

こちらもピンクで、書店では目立っていますね。手にしてみると、わかりやすくて、なかなかの株の入門書です。初めての株本なら相性もあるので、この1冊だけでOK!というのがなかなか見つかりません。でも、そんな1冊になるかもしれない本です。

確かに実践でバリバリという内容ではないですが、株の初心者が広く浅く手早く身につけるには良い本です。なんといってもベストセラーですから。

株を始める際に5冊買うとしたら、その中に入れたい株本です。

おすすめの株本 初級編 たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版

タイトル たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版
出版社  ダイヤモンド社 ※初版 2014/4/18
ソフトカバー 160ページ 1620円

株の初心者が最初に悩むのが、チャートを勉強して本当に勝てるのか?です。

はい、絶対に読めた方が、勝てるようになりやすいです。世間一般で言われているチャートパターンや足型のようなローソク足の組み合わせは知っておいた方が良いですから。

もちろん、これだけでチャート分析とは言いませんが、あくまでもチャート分析の世界に入る前の手ほどきです。

チャート分析というのは、過去の動きを把握し、今後の動きを読み解こうとするものです。もちろん、チャート通りに100%動くわけではありません。

でも、チャートは有効なのです。

台風の進路予想をしているニュースを思い出してみてください。

台風の進路予想は、過去の動きや季節的要因を踏まえて分析していきます。スーパーコンピューターを使って分析していますが、大きく外れることもあります。また、状況に応じて進路予想も変更していきます。

これって、株式市場と全く同じでしょ!!

ぜひ、チャート分析の手始めにおすすめの一冊ですよ。ちなみに、すぐに読み終えることが出来ますからこの週末にでもどうぞ。

おすすめの株本 初中級編 株でゆったり月20万円。「スイングトレード」楽すぎ手順

タイトル 株でゆったり月20万円。「スイングトレード」楽すぎ手順
著者   尾崎式史
出版社  ぱる出版 ※初版2018/4/14
ソフトカバー 192ページ 1620円

お分かりの通り、私が書いた株本のご紹介です。初級コースを脱却するには最高の仕上がりになっています。株の世界でいろんなことを研究し、実践し、勝てるエッセンスをギューッと詰め込みました。

ホント、2018年発売分では最もおすすめの株本に仕上がっています。ちなみに、初中級編の株本という観点からですよ。

最終的に落ち着くところはシンプルな思考・手法で、勝てる局面でトレードすることです。相場の世界で生き残るには、これしかないのです。

利益の源泉は時の経過という観点からスイングトレードに焦点を当て書いてみました。特に会社勤めされている方からすると、ストレスが少なく、値幅が狙えるスイングトレードでスマートに資産運用がベストですから。

スキャルピングやデイトレで勝ち続けるのは相当の少数派です。普通の投資家では無理です。なので、タイムスパンを長くしたトレードで、時間を味方につけ、利益を積んでいく方法に中心に解説しています。

おかげさまで、発売1週間で増刷がかかるくらいの売れ行きとなりました。ありがとうございます!!

しかも、5目ということもあり、内容はブラッシュアップされ、シャープな解説となっています。また、最後には相場哲学的なことも書いています。まさしく、相場の本質です。

ぜひ、トレードする際にはお手元に置いていただくと役に立つに1冊に仕上げました。

おすすめの株本 中級編 カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略

タイトル カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略
著者   尾崎式史
出版社  ぱる出版 ※初版2020/7/2
ソフトカバー 242ページ 1650円

初心者から中級者まで使える珍しい株本がこの「カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略」です。内容は非常に濃いです。株を始めてから勝てず、いろんな本を読み漁るも結果は出ず。そんな深い悩みを解決する本となっています。相場と対峙する際に手許においておけば、光が見えてくる一冊です。

シンプルな手法は奥が深いですが、そんな奥深さも解説しています。しかも、わかりやすく、超実践的です。かなり面白いと思います!

初心者なら初めて通るグランビルの法則も実践的な解説があり、非常に腑に落ちます。騰落レシオの本質的な使い方も最高です。他の株本では解説されていない内容です。

転換点の捉え方も具体的に解説しており、会社員がスイングトレードをするのにはもってこいです。

相場の世界では、「落ちてくるナイフはつかむな」と言われます。ナイフが床に刺さったのを確認し、そのタイミングでの買いを具体的に解説しているところは圧巻です。

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おすすめの株本 中級編 オズの実践トレード日誌

タイトル オズの実践トレード日誌
著者   トニー・オズ
出版社 パンローリング※初版2001/8/20
ハードカバー 440ページページ 6090円

振り返ってみると、初版発行から約17年が経過しています。当時はかなり気に入った株本で、一気に何度も読んだのを覚えています。

著者のトニー・オズと言えば、全米株式トレーディング大会で3回連続優勝を果たしたことで有名です。あまりにも気に入ったので、DVDも買いましたね。こちらはイマイチでしたが。笑

本書のトニー・オズ自身が実際に参加したデイトレード・コンテストでの実トレードを記録した日誌であるというのが目玉ですね。メカニカルなトレードがたくさん紹介されており、節目の重要性を実感できます。

また、勝ち続けているトレーダーが、何を考え、どのように相場に向かい、どこで仕掛けているか、も肌で感じることができると思います。

テクニカルトレードを学ぶには良書ですよ。ちなみに、ひとことで本書を言い表すなら、シンプルなエントリータイミングです!

おすすめの株本 中級編 ど素人サラリーマンでも株でしっかり月20万円攻略法

 

タイトル ど素人サラリーマンでも株でしっかり月20万円攻略法
著者   尾崎式史
出版社  ぱる出版 ※初版2012/12/1
ソフトカバー  222ページ 1650円

タイトルを見ると、「ど素人サラリーマンでも株でしっかり月20万円攻略法」とよくあるスイングトレード解説本のように見えます。

しかし、サブタイトルを見ると、「チャートとテクニカル指標でシンプルに読み解く!」とあります。内容は、テクニカル指標の具体的な使い方が詳細に解説されています。

かなりのテクニカル指標実践解説本です。テクニカル指標は機械的に適用しても勝てるものではありませんが、本書を読めばテクニカル指標の使い方は格段に上がります。

アマゾンの書評をみればパッとしませんが、テクニカル分析をしっかりと学ぼうと思えば、ぜひ手元に置いておきたい一冊ですよ。内容はかなり良いですよ。

おすすめの株本 中上級編 株で1億円!このエントリーチャンスを狙い撃て!!

タイトル 株で1億円!このエントリーチャンスを狙い撃て!!
著者   尾崎式史
出版社  ぱる出版 ※初版2016/7/29
ソフトカバー 240ページ 1650円

これは私の4冊目の書籍です。株の基本から、グランビルの法則、そして株式投資の真髄であるエントリーポイントを詳細に解説しています。

ここまでなら、初級編的な株本ですが、後半には暴落局面を細かく解説。この暴落の解説がメインということで、中上級編に分類しています。

表紙を見て頂くと、岩に手をひっかけて落ちないようなイメージから、暴落に振り落とされないように守りのトレードをするって感じですね。

しかし、本書の内容は暴落を爆益に変えるヒントを書けるだけ書いています。おそらく暴落をここまでプレーヤー目線で解説した株本はないと思います。

空売りが好き!という個人投資家さんにも大好評ですので、空売り好きの方はぜひ、お手元に置いていただければと思います。

なんといっても売りは勝負が早いですから、一度でも暴落を利益に変えることが出来れば、病みつきになりますから。

おすすめの株本 中上級編 システムトレード 基本と原則

タイトル システムトレード 基本と原則
著者   ブレント・ペンフォールド
出版社  パンローリング※初版2011/7/15
ハードカバー 534ページ 5184 円

「システムトレード基本と原則」というタイトルからすると、なんとなくメカニカルなイメージが湧き、敬遠する人も出てくると思います。

原著タイトルは、「The Universal Principles of Successful Trading」なので、相場の原理・原則って意訳すると良いかもしれませんね。実際に読んでみると、面白いところと退屈なところに分かれます。

アマゾンレビューに、「同じ事の繰り返しが続きます。わざと文量をかさまししている感がすごいです。」というコメントがあったのですが、確かにそう思うところもありますので。笑

なので、分厚い株本ですが、読みたいところだけつまんでしまえば、良書ですね。

帯には、トレードで生計を立てたい人の入門書とありますが、内容的には入門書ではありません。レベルも高く、すでに多くの実践トレードを経験していなければ理解できない箇所も多いです。

なので、中上級編という位置づけにしております。

最後には、大成功しているトレーダーには「ある共通項」があるとのことで、マーケットの魔術師16人へのインタビュー記事があります。

勝者になるか、それとも敗者になるか、そんな分岐点はどこにあるか?

本書では、勝者と敗者を分けるトレードの原理原則について詳細に解説しています。トレードの成功者と言っても、トレード自体は、異なるマーケット、異なるトレードタイムスパン、異なるトレードテクニックで行われています。でも。そんな成功しているトレーダーには共通項があると言います。

これこそが、トレードで成功するための原理原則ということです。

マーケットが異なっても、トレードタイムスパンが異なっても、トレードテクニックが異なっても、相場の原理原則を忠実に守ってトレードすれば、負けることはないとのことです。もちろん、相場というのは絶対的なものではなく、相対的なものです。

つまり、相場の状況に応じて、アレンジする必要があるということですね。いろんな考え方を知れば、いろんな角度からトレードのヒントが得らますよ。

おすすめの株本 上級編 相場サイクルの見分け方<新装版>

タイトル 相場サイクルの見分け方<新装版> 銘柄選択と売買のタイミング
著者   浦上邦雄
ハードカバー 256ページ  2640円
出版社  日本経済新聞出版 2015/3/19

本書の初版が刊行されたのが1990年。そして、25年後の月日が流れ、新装版の登場。帯を見れば解説は不要という感じです。そう、「幻の名著復活!」です。

相場の大局的な流れを把握するためのノウハウが詰まっています。タイトルにもなっていますが、相場サイクルを相場状況を踏まえて解説しています。

わかりやすく平易な文章で解説されていますが、奥深い内容です。相場の実践者が噛みしめながら読む一冊です。ぜひ、手許に置いておきたい一冊です。

おすすめの株本 上級編 株で本当に儲けるヤツは、「業種別投資法」を知っている

タイトル 株で本当に儲けるヤツは、「業種別投資法」を知っている
著者   長谷部翔太郎 石川 泰久
ソフトカバー 239ページ  1650円
出版社  洋泉社 2009/9/2

初版が2009/9/2と言われると、手に取るもそのまま棚に返してしまいそうですが、隠れた名著です。ただし、読みにくいというか、相場経験だけでなく、経済循環のイメージが出来ないと理解しにくいのも確か。

帯を見ると、「プロの手の内を、ここまで公開した本はなかった!」と。

業種によって企業の収益特性や成長性、株価の特性が異なることに着目。資源関連、鉄鋼、電子部品、自動車、総合商社、百貨店、銀行、不動産……25の業種を徹底分析!

奥深い内容ですが、すんなりと実践に持ち込めるのは経験者のみ。でも、じわじわと体にしみ込ませていくためにも、手許に置いておくのも手ですね。

おすすめの株本 上級編 デマークのチャート分析テクニック

タイトル デマークのチャート分析テクニック
著者   トーマス・R・デマーク
ハードカバー 488ページ  6264円
出版社  パンローリング※初版2002/8/30

このデマークのチャート分析テクニックを知っている方は、かなりの上級者か相当のテクニカル分析者です。

多くの個人投資家は、通常は本書にたどり着くことはないですね。たとえ、本書を手にする機会があったとしても、内容は難解で読み解くには相当の時間と努力が必要となります。なので、購入しても、本棚の肥やしとなることが多いと思われます。

チャート分析における第一人者として知られているトーマス・R・デマークですが、根強いファンが多いです。しかも、そのファンというのが、有名な投資顧問会社だったり、ファンドマネージャーだったり、とプロからも絶大な信頼があるのです。

本書の内容は、帯にもあるように転換点をつかもうとする分析がメインとなります。

転換点は投資家にとって最も魅力的なポイントです。この転換点のヒントを探ろうとしているのが本書の大きな特徴です。

投資の真髄はエントリータイミング!と言い続けていますが、デマークはテクニカル分析者というよりもタイミング分析者としての多くのヒントを我々読者に与えてくれます。

ちなみに、今でも多くの投資家に使われているTDシーケンシャル。面白いですよ。ここで、TDシーケンシャルとは、株価パターン、値動きに基づいて、あらゆる時点におけるマーケットの強弱を見極め、投資判断するための指標です。

書店で売っている株本に飽きた方にも良いかもしれませんね。読み応えある上級者向けの一冊です。

おすすめの株本 ヒストリカル分析編 伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史

タイトル 伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史
著者   山下 裕士
ハードカバー 285ページ  1848円
出版社  クロスメディア・パブリッシング(インプレス) ※初版2020/5/29

帯の部分を読むと非常に興味深いですね。昭和から令和まで、株式投資・投資信託を巡る歴史を知っておくと市場の見方がわかる!とあります。歴史同様、相場も繰り返すのです。これを知っているかどうかでは、投資収益は大きく変わりますから。

チャート分析的にはヒストリカル分析につながります。大きなサイクルや大きな視点からチャートを見渡すことができたら、大きな利益につながります。

本書は、そんなヒントがたくさん書かれています。株式投資経験者じゃないと、ちょっと読みにくいところもありますが、ゆっくりとじっくりと読んでいただきたい一冊です。

おすすめの株本 会社四季報編 会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

タイトル 会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方
著者   渡部清二
出版社  東洋経済新報社※初版2018/6/15
単行本  256ページ 1540円

会社四季報を使って銘柄選びをする人も多いはず。でも、会社四季報投資法ともいえる手法を確立するにはそれなりの時間と努力が必要となります。そんな膨大な時間と労力をショートカットさせてくれる会社四季報投資法のノウハウ本です。

しかも、著者は「チャートにはすべてが織り込まれている」と書いています。これってチャーチスト的な考え方ですね。内容的には、初心者にはちょっと難しい内容になっていますので、中級者向けの株本です。

ただ、最初から読み進めていかないとダメというものではなく、好きなところから読んでいけますので、会社四季報を読んでいる方は手許に置いておいて良いと思いますよ。

おすすめの株本 ファンダメンタルズ分析編 ファンダメンタル投資の教科書

タイトル 株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
著者   足立武志
出版社  ダイヤモンド社※初版2019/1/24
単行本  264ページ 1870円

おすすめの株本ということで、ファンダメンタルズ分析に基づく投資手法を構築する方もいるかと思いますので、この株本を紹介します。

個人投資家であり、公認会計士でもある足立氏がファンダメンタルズ投資で利益を出す方法を解説しています。まさしく、ファンダメンタルズ投資の教科書って感じです。

ただ、数字が苦手だと読み込むのは厳しいところもあります。アレルギー反応を起こすのなら流し読みでも良いですね。

四季報や有価証券報告書の解説もしています。ファンダメンタルズ投資を始めようと考えている方にはおすすめです!!

おすすめの株本 投資哲学編 投資で一番大切な20の教え

タイトル 投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
著者   ハワード・マークス
出版社  日本経済新聞出版社※初版2012/10/23
単行本  316ページ 2160円

タイトルを見れば、なんとなく内容が想像できますね。ただ、読めば思った以上に深掘りの解説に心に染み入ります。

しかも、帯には「大不況下でも勝ち続ける運用戦略と思考法」と非常に興味深く、「世界一の投資家バフェット推薦」ともあります。

実際、バフェットは本書を「極めて稀にみる実益のある本」と大絶賛し、大量に購入して自社の株主総会で配布したそうです。

ちなみに、この著者のハワード・マークスは、投資運用会社オークツリーキャピタルマネジメントの創業者です。

オークツリーキャピタルマネジメントという投資会社は、知名度という観点からはイマイチでしたが、リーマンショックで最も稼いだ運用会社として、いまでは名の知れた逆張りファンドになりました。

この手の投資哲学本は内容を紹介するのは難しいですが、手元に置いておくべき良書です。

それを表している一問一答です。

「投資で成功する秘訣は何でしょうか?」

「40年以上かけて磨き上げてきた実効性ある投資哲学だ」と。

そんなに難しく書かれていませんし、読みたいところだけを読むこともできますので、小旅行に持っていきたい一冊かもしれませんね。笑

おすすめの株本 投資哲学編 マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール

タイトル マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール
著者   マックス・ギュンター
出版社  日経BP社 ※初版2005/12/22
単行本  256ページ 1728円

このおすすめ株本ブログでは、チャート分析を解説している書籍のみを紹介する予定でしたが、かなりの良書なので、投資哲学編ということで紹介します。

書かれている内容は、具体的な投資手法ではなく、普遍的な投資公理、投資哲学をわかりやすく書き下ろしています。

とはいっても、投資の世界が浅いとわかりにくい部分もありますが、頑張って読んでほしい一冊です。

また、本書に関してラリー・ウィリアムズ氏は、こんなコメントをしているそうです。※監訳者あとがきから

This is the best book I’ve ever read on the art of being a speculator.

監訳した林康史氏は、「投機家であることというアートについて、私がこれまでに読んだ中で最高の本である」と訳しています。

奥が深いですね~~!

また、帯にはラリー・ウィリアムズ氏の言葉以外にも、「投機の知恵を記した名著、日本初公開!」という文言も目を引きますね。笑

個人的には、「チャーティストの幻想に気をつけろ」、「直感は説明できるのであれば信頼できる」、「迷信は追い払う必要はない。適当なところに置くことができれば楽しめる」という項目なんかはとても面白いですね。

全体的に投資家心理もついていて面白いですよ!!

おすすめのお金の入門書 おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密

タイトル おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
著者   高井浩章
出版社  インプレス ※初版2018/3/16
ソフトカバー 229 ページ 1728円

株ではなく、お金のお勉強本です。主人公は普通の中学生男子とお金持ちの中学生女子が出会い、勉強し、成長していく姿が描かれています。しかも、エンディングがとってもさわやかです。

帯を見ると、赤字の「売れ筋ランキング1位」というのが目を引きます。しかも、「学べる青春小説」とも書いてありますが、実際に読んでみると、とっても面白いです。しかも、青春物語的な流れがちょっとした小難しいところを和らげてくれます。

特に日本人に多い気がしますが、お金は汚い、卑しいと言う偏見を持っている人が多いです。見渡せば、「お金よりも大切なものがあるでしょ!」という人が多いのが現実です。

もちろん、お金よりも大切なものがあると思いますが、我々個人投資家からすれば、お金は命と同じぐらい大切なものです。

とすると、お金と付き合ううえで、お金のマインドセットはかなり重要です。でも、お金の価値観を変えるのはかなり難しいです。

しかし、良い本に出合えば、お金に対する価値観が変わるかも!?

そんな1冊になっています。

まとめ

株の本おすすめ厳選20冊、如何でしたでしょうか?

振り返ってみれば読んだ株本は数百冊、書いた株本は5冊、投資顧問時代に書いたレポートは数千枚と相場の世界にどっぷりとはまっている小生ですが、この世界を生き抜くにはシンプル思考がベストです。

小生の株本ラインアップはこちらです。

出版本

また、アマゾンの書籍一覧はこちらからどうぞ。

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実は、シンプル思考というのは、複雑な思考が洗練された結果なのです。でも、多くの投資家は聖杯探しに忙しく、投資の本質を探ろうとはしません。

投資の世界で勝つヒントは、シンプル思考の深掘りを始めた時に見つかります。そして、その深掘りをトコトン追求していくと、本質とは何かが見えてきます。

そんなヒントが、この厳選した株本にはありますので、ぜひ読み込んでみてくださいね。

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2 件のコメント

  • ABOUTこの記事をかいた人

    独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。