ブラックスワン(黒い白鳥)とグレーリノ(灰色のサイ)について

ブラック・スワン(黒い白鳥)とグレー・リノ(灰色のサイ)について

金融の専門用語として、ブラックスワン(黒い白鳥)とグレーリノ(灰色のサイ)という言葉がよく使われています。グレーリノの関しては、灰色のサイと言われる方が多いですね。

ブラックスワン(黒い白鳥)とは

ブラックスワン(黒い白鳥)とは、事前にはほとんど予想できず、起きたときの衝撃が大きい事象のことを言います。

元ヘッジファンド運用者でもある研究者、ナシーム・ニコラス・タレブ氏が2007年に刊行した著書ブラックスワン(The Black Swan)で言及したのがきっかけで、使われるようになりました。

普通に考えると、白いから白鳥という感じですが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、常識が覆されました。この発見から、従来の知識からは予測できない極端な事象が発生し、それがマーケットに多大な影響を与える事象をブラックスワンと呼んでいます。

具体例としては、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックあげられます。

2008年の金融危機を予測したナシーム・ニコラス・タレブ氏ですが、コロナショックでも爆発的な利益を上げています。

ナシーム・ニコラス・タレブ氏が助言するテールリスク・ヘッジファンドは、2020年3月の運用成績がプラス3612%となったそうです。3月30日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューでは、新型コロナウイルス感染拡大のようなパンデミックは予見可能とのこと。

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グレーリノ(灰色のサイ)とは

グレー・リノ(灰色のサイ)は、アメリカの経済学者ミッシェル・ウッカーが、2013年1月のダボス会議で提起した金融用語です。

灰色のサイ(グレー・リノ)とは、高い確率で大きな問題を引き起こすと考えられるにも関わらず、軽視されてしまいがちな事象を言います。

テレビなどで見る感じでは、草原に生息し、普段はおとなしくゆったりと生活しているサイですが、一旦怒ると誰も手を付けられなくなり、世界一危険な動物に豹変するそうです。豹変後は爆発的な破壊力を持つことから、よく例えとして用いられています。

具体例として、不良債権問題が有名です。今現在、それほど問題視されていなくても、いずれ拡大して表面化した時には、株価暴落を引き起こす潜在的リスクです。

まとめ

ブラックスワン(黒い白鳥)とグレーリノ(灰色のサイ)について、如何でしたでしょうか?

リーマンショックやコロナショックのような、滅多に起こらないですが、起こるとマーケットが壊れそうなくらいに暴落を引き起こす現象をブラックスワン(黒い白鳥)と呼び、発生する確率が高い潜在的リスクをグレーリノ(灰色のサイ)と言うと覚えておけば良さそうです。

もう少しわかりやすく言い換えると、ブラックスワン(黒い白鳥)は、ある日突然到来するのに対して、グレーリノ(灰色のサイ)は、長く積み重なったものが、ある日姿を現してくるという感じです。

ただ、厳密にこの2つを区別する必要はなさそうです。人によって、多少使い方も異なりますし。ただ、金融用語として定着していますので、大まかな意味は知っておきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

尾崎式史

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2018年4月に5冊目の新刊が発売されている。