損切り貧乏になる理由

トレードで損切り貧乏にならないために

相場で大儲けするためには損小利大のトレードを上手くやり続ける必要があります。

損小利大のトレードっていうのは、読んで字のごとく、損を小さくおさえて、利を大きく伸ばすトレードのことです。

しかし、実践にトレードすると思ったようにはいきません。そう、損小利大のトレードをやろうとすると、すぐにロスカットに引っ掛かり、多くの人は損切り貧乏になってしまうのです。

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損切り貧乏になる理由

では、なぜ損切り貧乏になってしまうのでしょうか?

大きな理由は2つあります。

ひとつめは、エントリーのタイミングが悪いことです。

つまり、チャートから今後の方向性やボラティリティなど考えずにエントリーすることで、値動きに振り回され、ロスカットに引っ掛かってしますのです。

ふたつめは、そもそもロスカットの幅が小さいことです。

つまり、その時の相場局面でのゆらぎ(値幅)を考慮せずに、ロスカット幅を小さくし過ぎてロスカットに引っ掛かってしますのです。

損を小さくすることは非常に大切なのですが、その時々の相場状況を判断し、ロスカット幅を決める必要があるのです。

つまり、適切なエントリーのタイミングと相場状況に応じたロスカット幅を設定しないと、実践では損切り貧乏といわれるようなロスカットを連発させてしまうことになります。

そもそもロスカットは必要経費と考えよう!

損切りは、苦痛な行為ですがトレードを行う以上は避けては通れないです。

損切りについては、以下に詳しく書いています。損切りを淡々と行うことは、とても大切なことなので一つ一つじっくりと目を通して下さい。

勝率ではなく利益が重要と言われますが

相場の世界、勝率が重要という人がいてますが、話になりません。重要なのは利益額です。1勝9敗でも利益となれば問題ないのです。

ただし、現実的には、たとえ利益が出たとしても1勝9敗では精神衛生上、よろしくないですね。

9敗もすると、普通の個人投資家なら精神的に参ってしまい、トレードを継続することは難しい状況となります。

場合によっては、単に運が良くて、唯一の1勝がそれなりの大勝を呼び込んで勝てたのかもしれません。

なので、相場に向かうにあたり、現実的には利益額が重要なのですが、ある程度の勝率が必要となってきます。

一般的な話にはなりますが、損小利大のトレードを実践することを前提にすれば、できれば6勝4敗、会社勤めしているのなら5勝5敗、大きな波を狙うスイングトレードなら4勝6敗が妥当かと思います。

もちろん、全戦全勝が理想なんですがね。笑

TOPSCOLAとは

TOPSCOLAってご存知でしょうか?

セミナーなんかでお聞きすると、ほとんどの方が知りません。でも、これって相場の格言なんですよ。しかも、超重要です。

TOPSCOLAとは、「Take Of Profits Slowly, Cut Off Losses At once」の頭文字をとったもので、日本語に訳せば「利食いはゆっくりと、損切りはさっさと」となります。読み方は「トップスコーラ」です。

このTOPSCOLAは損小利大のトレードにつながっているのですが、我々個人投資家にとって、これがなかなかできないんですよね。

利大とは、利益を大きくすることなんですが、その利益が伸びていくには時間がかかります。つまり、利食いにゆっくりとなんです。

でも、これがなかなかできませんよね。

TOPSCOLAを遵守せず一発退場に

つまり、実際の相場では「利食いはさっさと、損切りはゆっくりと」となってしまうのです。時には、この「損切りはゆっくりと」と言うようなトレードは、致命傷となることもあります。

なぜなら、損切りしようしようと思いつつ、気が付けば大きな含み損になり、結局大損で相場から一発退場となるケースもかなりの確率で起こりますから。

シンプル思考は相当な知識を要することを知っておこう

TOPSCOLAの解説を読むと、いたって当たり前で、すんなりと理解できますよね。

しかし、これを実践に落とし込むとなかなか上手くいかないのです。

つまり、さっさと利食っておけばよかった!とか、折角の含み益が含み損になりロスカットになった!とか、もみ合い相場になり動かない!とか。

こんなことが起こる理由は、チャート分析で先読みをしないから起こります。本質的な問題として、サイン点灯と大きなトレンド発生は別物なのです。

グランビルの法則のようなシンプル思考と同じで、TOPSCOLAも奥が深く、使いこなせるまでには相当な知識が必要になります。

グランビルの法則を使いこなす

難解な思考はシンプルなオッカムの剃刀的思考に変換せよ

株式市場で戦うのに必要なもののひとつに情報があります。

投資情報を集めて分析する理由は、売るのか、買うのか、の投資判断をするためです。選択肢はたった2つです。

それなのに相場のこととなると問題を複雑にしている人がとっても多いです。

「オッカムの剃刀」ってご存知でしょうか?

オッカムの剃刀とは、ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでないとする指針です。

これを相場にあてはめてみると、

この先、相場は上昇か下落かという事象において、どちらに動いても説明がつくとき、単純な説明の方が正しいことが多いって話です。

裏を返せば、難解な理論や政治問題や複雑な仮定が多すぎる説は怪しいってことです。

とすると、シンプルにチャートを読み解くのがベストということになります。

つまり、損切り貧乏にならないためには、シンプル思考で実行可能性の高い損小利大のトレードシナリオが必要ということです。

ここらを突っ込んで議論すると、いろんな意見が出て来ると思いますが、複雑な議論を寄せ付けない単純移動平均線でシンプルにトレードシナリオを組むのがベストです。

まとめ

損切り貧乏になる理由、如何でしたでしょうか?

繰り返しになりますが、損切り貧乏の原因は、エントリーのタイミングが悪いことと、適切なロスカット幅を設定しないこと、の2つです。

損切り貧乏になる理由が明確になれば、その対策を講じることが出来ます。

とすると、損切り貧乏になるようなロスカットがかなり減らすことが出来ます。

とすると、結果的に年間損益が改善します。

そこに、年間1~2本でも満塁ホームランのようなトレードが加われば最高ですね。

繰り返しになりますが、損切り貧乏にならないようにするためには、的確なトレードシナリオが必要になってきます。

的確なトレードシナリオを描くにはチャートを読み解く必要があります。

今日からぜひチャート分析を勉強してみてください。必ず利益につながりますから!!

チャート分析を知れば株式投資は100倍楽しくなる

そうそう、書籍でチャート分析の基礎を学ぶならこれですよ!はいっ!!笑

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ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。