米国株式投資にはずせないGAFAM(ガファム)とは?
少し前までGAFAという言葉があちこちで飛び交っていましたが、コロナショック後にはGAFAではなく、GAFAMと言う呼び方に変わってきました。なぜなら、GAFAMと言われる銘柄群がぐいぐいと米国株式市場を牽引しているからです。
GAFAM(ガファム)とは
GAFAMとは、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの米国の5大IT企業を指します。マーケットでは、GAFAにMicrosoftが加わり、GAFAMと言われます。日本語読みにすると、ガファムと呼ばれます。
世の中にはIT企業と呼ばれる会社は山ほどありますが、強烈な影響力と投資したい銘柄という観点からすると、このGAFAM(ガファム)でしょう。
GAFAMとはこの5銘柄を指す
具体的に、GAFAM(ガファム)についてみていきましょう。
Google グーグル(アルファベット)
Apple アップル
Facebook フェイスブック
Amazon アマゾン
Microsoft マイクロソフト
5つの会社の頭文字をとって、「GAFAM(ガファム)」と呼ばれています。なお、グーグルに関しては、Alphabetが親会社ということで、アルファベット(Alphabet)で表記されることもありますが、グーグルを指します。
このGAFAMの巨大さはなかなかイメージできないですが、このGAFAM5社の時価総額を合計すると、2020年5月現在、約5兆3000億ドル(約560兆円)となります。これに対し、東証1部の時価総額は約550兆円とこのGAFAMに抜かれており、かなりのバカでかさであることがわかるかと思います。
GAFAM(ガファム)の主たる事業内容
GAFAMを構成する5社の主たる事業内容と2020年8月の株価チャートをみてみましょう。
Googleと言えば、世界最大の検索エンジンです。主たる事業は広告業ですが、いまやあらゆる事業をM&Aでして、強大かつ巨大なIT企業となっています。
Apple
Appleと言えば、iPhoneやMac Bookなどのデジタルデバイスの会社。日本では大人気です。そして、世界最大の時価総額を誇る会社でもあります。2020年8月19日の米ナスダック市場で時価総額で2兆ドル突破。ちなみに、S&P総合500種時価総額の約7%に相当するそうです。
Facebookと言えば、世界最大のソーシャルネットワークサービスの提供会社。グーグル同様に、主たる事業内容は広告業です。
Amazon
Amazonと言えば、世界最大のオンラインショッピングサービスの提供会社。アマゾンプライムではコンテンツも充実しています。米国ドラマにはまっている人も多いはずですね。
Microsoft
Microsoftと言えば、世界最大のOS・ソフト開発の会社です。仕事では欠かせないWordやExcelもマイクロソフトですね。
GAFAM(ガファム)を構成する5銘柄ですが、私たちがライフワークにどっぷりと入り込んでいます。というか、なくてはならないサービスになっていますね。
株価をみると、2020年8月19日のアップルの時価総額は2兆ドル(約210兆円)を突破しました。ステイホームとテレワークで世界的な広がり、業績には強烈な追い風が吹きました。MacやiPadの販売は前年比二桁増の勢いです。
また、アマゾンは約1兆6300億ドル、マイクロソフトは約1兆5800億ドル、グーグル(アルファベット)は約1兆500億ドル、フェイスブックは約7500億ドルです。米国株式投資をするにははずせない銘柄群がGAFAMです。
GAFAMの共通点とは?
このGAFAMですが、面白い共通点があります。それは、5社ともプラットフォームを持っているということです。
ここで、プラットフォームとは、多くの顧客を有し、サービス・商品を提供できる土台を持ち、追加や変更などの更新が可能である環境を言います。ちょっとイメージしにくいですが、簡単に言うと「楽天市場」みたいなものです。たくさんの買い手だけでなく、売り手も巻き込んで、両者をつなげることです。
Amazonも楽天市場と同じですね。また、Appleが提供するAppStoreはデジタルコンテンツプラットフォームとなっています。
多くの情報、サービス、商品をプラットフォームに乗せることで、爆発的な量的・質的サービスの提供を可能にしています。
最近、私も料理を始めましたが、クックパッドも同じビジネスモデルです。ユーザーがドンドンと投稿すればするほど、プラットフォームに掲載されるレシピ数もドンドン増えます。レシピが増えれば増えるほど、他のユーザーにとっても利便性は高くなります。時間が経てばその情報量は爆発的になり、他社は追いつけないレシピサイトとなります。
また、顧客数が多ければ多いほど、膨大な量の顧客情報を得ることができ、このビックデータから、様々な戦略も練ることができます。
多くの人が利用しているAmazonの場合なら、顧客の購入データから購入傾向を把握し、次なる販売のアプローチができるのです。いろんなメールが届くでしょ!思わず買っちゃいます。これもアマゾンの戦略という訳です。
このような膨大な量のデータは、ビックデータと呼ばれ、プラットフォームを持つ企業の大きな強みです。その強みをGAFAMは持っているということです。
コロナ後の世界もGAFAMは伸びていくのか?
新型コロナウイルスが社会を激変させ、多くの人が苦しんでいます、しかし、ビジネスという観点からすると、GAFAMという超巨大企業群は、ダメージを受けるどころか、むしろ業績を伸ばしています。しかも、独占的傾向が生まれ始めています。
しかも、ソーシャルディスダンスがAIの技術の更なる発展を生み、あらたな時代を創っていくと思われます。このAIですが、ハイテク企業群である文GAFA
しかも、高度なAIは参入障壁が高いです。とすると、GAFAMの独占的指向はもっと進むことになります。とすると、爆発的な利益を生むことになります。
今後のGAFAMの動向からは目が離せません。
時価総額でトヨタを抜いたテスラ
GAFAMのほかにも注目すべき銘柄はあります。そのひとつがテスラ(TESLA)です。
テスラは電気自動車メーカーなのですが、株価の上昇が止まらないです。バブルといえる暴騰を演じています(2020年8月18日現在)。テスラの時価総額は約2300億ドルを超え、トヨタ自動車を抜いて自動車業界トップに立ちました。
このような株価上昇の背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による競合他社の販売不振です。世界の自動車需要が減退し、次世代技術「CASE」の開発が遅れをとる中、テスラの独走状態となっているからです。
GAFAMに加えて、テスラの動きもしっかりと観察していきたいものです。
FANGの「N」はネットフリックス
FANGという言葉も聞いたことあるかと思いますが、GAFAM同様に、Facebook、Amazon、Netflix、Googleの頭文字をとって名付けられた呼称です。
FANGの「N」は、Netflix(ネットフリックス)を指します。Netflix(ネットフリックス)は、米国の動画配信サービス企業。TVCMでも見かけることが多くなり、日本でもかなり浸透してきています。
Netflixもコロナショック後に大きく株価を上げている銘柄です。GAFAMと一緒に覚えておきましょう。
まとめ
米国株式投資に外せないGAFAM(ガファム)について知っておこう、如何でしたでしょうか?
このGAFAMですが、コロナ禍でも5社の業績は絶好調です。2020年1~3月期決算は、5社とも増収です。ステイホーム、テレワークの広がりもあり、ますます巨大化しています。株価もまさしくうなぎのぼりです。
ただ、栄枯盛衰、おごれるものは久しからず!?
GAFAMを追随する企業もたくさん出てきているのも事実です。大きな成果はちょっと先にはなりますが、GAFAMのような銘柄を発掘していきたいですね。
ということで、明日もスマートトレードを。