NYダウは、まともな押し目も作らず、一本調子で史上最高値を更新してきた。ようやく、調整に入ると思いきや、高値圏で推移している。この状況を、米国企業の好業績の裏付けであるという理由で、楽観的な見方をする人もいれば、ここから調整に入るという見方をする人もいる。このような強弱感が対立している感じだ。
短期トレードを前提とするなら、ここからどちらに振れるのかということは問題ではない。要は、動いた方に付くだけだ。根拠は、マーケットが後付してくれる。
さてさて本題です。
第10回
先週、新興市場が上昇開始とのことを書いたのですが、残念ながら不発に終わりました。図1の8922アイディーユーのチャートを見てください。5日移動平均線を割り込んでいます。
短期トレードを前提とするのなら、さくっとエグジットしてしまうのがいいですね。大きくチャートが崩れたわけではないので軽傷で済みます。このような損失はエントリー料と考え、気にしないようにしましょう。そして、次のチャンスを待ちます。
ただ、新興銘柄は、期待感や値頃感から買われており、このままジリジリと値を下げていくと、そのうち投げが起こり、大きく下落してきます。ここが絶好のエントリーチャンスですね。
勝っている投資家は、下落相場を楽しんでいます。つまり、絶好の仕込み場を見つけようとワクワクしているのです。セリングクライマックス的な動きになったとき、決して投げる方の投資家にはならず、拾うほうの投資家になりましょう。
では、東証1部銘柄はどうかというと、問題はそう簡単ではなさそうです。まず、一番気がかりなのは、裁定買い残がかなり積み上がっていることです。
これは、相場を大きく崩す可能性があります。しかも、10月30日の日経平均(図2)は、25日移動平均線をブレイクダウンし、先安観が出ています。
さらに、NY市場が調整局面に入れば、その影響は東京市場にも及びます。ここぞというチャンスを待ちたい所です。もちろん、デイトレならなんでもOKですが・・・。