株式評論家やアナリストの大局観は立派なテクニカル指標
相場の世界、勝つのはいつも少数派
某証券会社のセミナーでのことです。バブル崩壊後からの日経225先物のチャートを使い、今後の相場予測についてのお話をさせて頂いておりました。
「近いうちに3000円から4000円の下落の可能性がありますよ!」と解説をしたのですが、セミナー終了後に、受講生からはそんな下落は本当に起こるのですか、というような質問が連発。おまけに、打ち上げを兼ねた反省会では、証券マン曰く、そんな下落あり得ないと。
確かに、チャートを確認すると、日経225先物はガンガンと上昇していたので、弱気組は蚊帳の外。肌感覚としては、超少数派と言う感じです。
情報サイトや専門メディアを見渡しても、弱気論者はほとんどいません。というよりか、強気組が今後の予想で盛り上がっています。
日経平均は30000円を目指すという記事も出てきました(※セミナー当時の日経平均は25000円)。アナリスト予想がこうなれば、いよいよ天井を付けるサインとなります。
何といっても勝つのはいつも少数派ですから、皆が上昇と叫べ始めれば天井を形成するのです。特に専門家の意見がそうなら、なおさらです。
株式評論家やアナリストの相場観はテクニカル指標
どういうことかと言いますと、100人の株式評論家やアナリストが、100人とも強気相場を予想すれば、相場は必ず下落します。
「必ず」です!相場の世界、「必ず」とか、「絶対」という言葉は存在しませんが、この予測は「絶対」なんですよ。
下落の仕方は、その時々のチャートを見ての判断となりますが、近いうちに相場は方向転換することになります。
この天底を見極める方法は、アナリストの相場観を数値化してデータを取ります。これを時系列に並べてチャートにすれば、相場の「天」と「底」を見極めることが出来るのです。実際にやってみると、かなり使えますよ!
簡単にできる具体的な方法を紹介します。
まずは、情報サイトや投資関連雑誌に載っている有名どころのアナリストを適当に20人ピックアップします。
次に、そのアナリストの相場観を強気か弱気かの2分法で分け、それを集計していきます。
どちらかに一方に偏った時が、トレンド転換のタイミングとなります。つまり、18人~20人のアナリストの相場観が一致すれば、トレンド転換のサインが点灯です。
これが、天井圏や大底圏で使える必殺のテクニカル指標となるのです。
まとめ
株式評論家やアナリストの大局観は立派なテクニカル指標として使える!、如何でしたでしょうか。
投資のアイデアはそこら中に転がっていると言われますが、テクニカル指標も同じです。いろんなモノがいろんなサインを発しています。ただ、それに気が付く人と素通りする人とに分かれますが。
ただ、気が付いたからと言っても、そのようなクニカル指標を使いこなすにはコツがいるのです。それが定点観測なんです。
これって実際にやってみると、手間暇がかかりますし、頻繁にサインが点灯することはありません。なので、多くの人は観察をやめていきます。
でも、しっかりと追跡すれば、大きな果実を運んでくれます。ぜひ、今日からこんな感じのテクニカル指標を見つけて、定点観測してくださいね!