FXで勝つには、うまく移動平均線を使うだけ

FXのスイングトレード手法は移動平均線でシンプルに

FXで大きな利益を狙うならスイングトレードです。しかも、トレードシナリオもシンプルに描けます。さらには、エントリー後はストップロスを設定して放置するだけ。

FXも株もスイングトレードの手法は同じ

FXでスイングトレードするには、まず通貨ペアを決める必要があります。初心者なら、ドル円・ユーロ円・豪ドル円の3つの中から選ぶのがよいでしょう。ひとつに絞るなら、ドル円からスタートして、ある程度コツをつかんだらユーロ円に変更するのがいいと思います。ただ、経験を積んでいくうちに何でもOKになってきます。

後はエントリーチャンスを見極めることです。シンプルに移動平均線とトレンドラインでそのタイミングを見極めることになります。

また、FXもチャートを利用して、エントリー・エグジットのタイミングを取り、さらには大局的な動向も読み解いていくわけですが、「この値位置以下には下げにくい」または「この値位置以上には上げにくい」といったポイントがあります。

このポイントを節目と言いますが、この節目をブレイクアップ、もしくはブレイクダウンすると、トレンドが変わったり、値動きのレンジが変わったりします。

この節目を把握するのに役に立つのが、移動平均線とトレンドラインです。この2つのツールを使いこなせれば、その方向性や強さもしっかりと認識することができます。それでは実際に見ていくことにしましょう。

FXのスイングトレードは移動平均線だけでも十分勝てる

まずは、ドル円の日足チャートを見てみましょう。単純に、『くいっとチャート』と『がっくりチャート』、及び5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスを意識するだけで、エントリーポイントが見えてきます。

上記チャート内に、そのポイントに番号を振ってみました。

実践でいろいろ研究すると、5・25日移動平均線分析がそのまま当てはまることが分かります。では、順番に見ていきましょう。

まずは、「1」からです。5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスとなっています。しかも、25日移動平均線の傾きが水平から上向きに転じる所で、トレンド転換の期待が持てるポイントです。さらに、大きい陽線が立ち、先高感が出ています。

次は、「2」を見てみましょう。きれいな『がっくりチャート』です。利食いのタイミングでもあり、新規の売りを仕掛けるタイミングでもあります。

「2」のがっくりチャート後は、25日移動平均線を跨いでの動きとなっていますが、5日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロスして、「3」では25日移動平均線から大きな陰線がぶら下がるようなチャートになっています。絶好の売りのタイミングです。

しかも、ここから本格的な下降トレンドが発生しています。

「4」、「5」、「6」では、下降トレンド中の反発局面として、25日移動平均線までの戻しを演じているのが分かります。戻してきた後の『がっくりチャート』では、新規での売りエントリーも可能ですし、売り増しも可能です。

「7」の陰線を見てください。「6」で25日移動平均線まで戻してきた後の『がっくりチャート』となっています。売りエントリーするタイミングです。しかし、今回はあっさりと期待を裏切られる結果になっています。

「8」を見てください。大きな陽線が5日移動平均線と25日移動平均線をブレイクアップしています。しかも、5日移動平均線は『くいっとチャート』になっています。

「7」で売りを仕掛けている場合はここでロスカットとなります。こういう時もありますので、これはこれで受け入れましょう。

結局、「8」からしばらくはもみ合い局面になっています。そして、「9」で再度5日移動平均線と25日移動平均線のデッドクロスとなっています。ただし、このデッドクロスはエントリーすべきかどうか、迷う局面です。

なぜ、迷う場面なのか?といいますと、25日移動平均線が水平となり、このままもみ合い局面が継続する可能性もあるからです。

しかし、大きめの陰線は5日移動平均線と25日移動平均線をブレイクダウンしています。しかも、5日移動平均線は『がっくりチャート』となっています。こちらのサインを重視すれば、売りエントリーは可能性です。

このように実践では、ちょっと判断に迷う局面も出てきます。では、こういう場合にはどう対処すればいいのでしょうか?

いくつか方法はありますが、判断に迷う局面では、経験を積むまでは見送るのが無難です。慣れてくると、いつもよりも少なめの投資資金で攻めてみましょう。間違っても積極的にトレードする局面ではないですよ。

最後に、「10」です。こちらも「9」と同じような局面です。ローソク足を見ると、しっかりと5日移動平均線と25日移動平均線でサポートされてからの上昇となっています。ただ、25日移動平均線をよく見ると、まだ下向きです。

これはちょっと気になるところですね。確かに翌日から上昇していますが、不安要素がある場合は控えめなトレードを心がけたいものです。

ドル円で解説してきましたが、同じ期間のユーロ円と豪ドル円の日足チャートを紹介しておきます。3つのチャートを見比べると、同じような感じなのが分かります。

実際、どれを狙うのかは趣味の問題ともいえますが、自分のトレードスタンスに最も合うものを選ぶのがベストです。

わたしの専門は、現物株・日経225先物・日経225オプションです。なので、FXに関しては頻繁にトレードをしているわけではありません。基本的には、チャンスが来たときだけです。

つまり、経済指標の発表で乱高下が予想される時にはデイトレードを、絶好のエントリーチャンスが来た時にはスイングトレードで引っ張ります。

まずは、ユーロ円の日足チャートです。こんなに分かりやすいエントリーチャンスは、年に数回しかないです。従いまして、下記チャートの「1」、「2」、「3」のようなポイントは外しません。今年に関しては3回とも大きく利が乗るトレードとなりましたが、思惑が外れた場合はロスカットします。

次は、豪ドル円の日足チャートです。個人投資家の間では根強い人気です。取っ付きやすいのかもしれませんね。

もし、移動平均線分析についての知識が怪しいかな!?と思われた方はこちらをご覧くださいませ。

移動平均線の使い方を知れば株は勝てる

まとめ

FXで勝つには、うまく移動平均線を使うだけ、如何でしたでしょうか?

スイングトレードの考え方は株式投資もFXも全く同じです。とすると、チャンスが来たら、株でもFXでもスマートにエントリーし、利益を狙いたいですね。

株しかトレードしませんとか、FX専業トレーダーですとか、視野の狭いコメントする人が多いですが、本当に強い投資家は勝てるところで勝負しています。

もちろん、自分の得意とする金融商品で勝負するのが基本ですが、徐々にその得意分野を広げていきましょう。

ということで、明日もスマートトレードを。

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。