配当金狙いの株式投資はこうしよう!
株式投資の3つのメリットはといえば、値上がりによる売却益、配当金、株主優待ですね。ここでは、株を持っていたらもらえる配当金について、どれくらい配当金がもらえるのか、高配当銘柄の見つけ方、その他配当金狙いの株式投資について解説します。
配当金とは、企業が利益を出した時に、その利益の一部を株主に分配するお金をいいます。株主は、株式を保有し続けることで、保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。配当金について知れば、銀行預金よりも利回りが良いので、配当金狙いの株式投資もいいかな、と思いますよ。
配当金狙いは中長期投資で
株はリスクがあると思いこまずに、長期保有の配当金狙いも面白いです。毎日の株価の上げ下げもストレスにならないので、主婦の方や会社勤めの方にもおすすめの株の楽しみ方です。
配当金狙いで株を持っていると、配当金の受け取りまでワクワクします。また、日頃の株の値動きや決算発表も楽しくなります。株初心者の方なら、トヨタや任天堂の株を買って、配当金を狙うのも面白いと思います。
では、株の配当金について詳しく見ていきましょう。
株の配当金ってなに?
配当金とは、企業が出した利益の一部を株主に分配するお金のことです。一般的に、年2回の配当が行われ、通常9月の中間配当と3月の決算配当です。もちろん、企業によっては年1回の場合もありますし、配当金がない場合もあります。
配当金の計算例
1株当たり5円の配当金を出している銘柄を保有している場合、1,000株×5円 = 5000円の配当金を受け取ることが出来るわけです。
株の配当金をもらうための購入時期
株の初心者には間違いやすく、重要なので最初に結論から。
権利確定日(=決算日、多くの会社は3月31日)の3営業日前(土日を除く)にあたる権利付き最終日に株を保有していたら、配当金をもらえます。すなわち、3月31日の権利確定日に株を買っても配当金はもらえません。
重要なのは、権利確定日ではなく、3営業日前の権利付き最終日です。具体的に3営業日前とは、例えば、3月31日が月曜日としましょう。土日は除きますので、3月26日の水曜日の大引け時点で株を保有していたら、配当金がもらえるのです。
言い換えると、3月27日の寄り付きで、その株を売却しても配当金はもらえるのです。
配当金が支払われる時期
配当金を出している会社を見てみると、中間決算と期末決算の年2回のところが多いですね。もちろん、年1回のところもありますし、年4回のところもあります。また、配当金を出していないところもあります。会社によって様々なのがわかります。
配当金が支払われる時期ですが、決算配当の場合は、会社の決算後3ヵ月以内に開催される株主総会で決議され、払われることになります。たとえば、3月決算の会社を考えてみますと、多くの会社は6月中下旬に株主総会を開催しますので、支払時期は、6月下旬~7月頃になります。
なお、中間配当の場合は、中間決算後2ヵ月後頃に支払われることが多いようです。
配当金狙いの株式投資は配当利回りを意識しよう
株の配当金を狙うなら、高配当銘柄を狙いたいですね。とすると、配当利回りの計算方法を知っておく必要があります。そうしないと、高配当銘柄を見つけることが出来ないですよね。でも、安心してください。とても簡単ですから。
配当利回りの計算方法ですが、単純に1株あたりの配当金を今の株価で割って計算します。
1株あたりの配当金÷今の株価×100=配当利回り%
この計算式を見ると、配当金が1株あたり10円の銘柄があったとしても、株価が違う場合には、配当利回りが異なってきます。具体的に、配当利回りを見てみましょう。
<A銘柄>
配当金10円 現在の株価1株500円 とすると、配当利回りは、配当金10円÷株価500円×100=2%
<B銘柄>
配当金10円 現在の株価1株1000円 とすると、配当利回りは、配当金10円÷株価1000円×100=1%
配当金が同じでも、株価が違うと配当利回りが異なります。実際に高配当銘柄を選んで見ると、配当金も株価も異なりますから、自分で計算できるようにしておきましょう。もちろん、高配当スクリーニングソフトでさっくと見つける方法もありますけど。笑
ちなみに、株価は毎日変わるものですから、同じ銘柄でも買うタイミングによって配当利回りは変化しますね。
高配当銘柄をツールを使って見つける
高配当の株を探すときには証券会社などが提供しているチャートソフトや銘柄スクリーニング機能を使います。高配当銘柄のスクリーニング設定は、配当利回りの欄に自分が希望する配当利回りを入力するだけで、期待できる銘柄を簡単に見つけられます。
高配当銘柄スクリーニングさえも面倒だ、というのでしたら、「Yahoo!ファイナンス 配当利回り(会社予想)」で検索してみてください。高配当銘柄がどっと出てきますから。
高配当銘柄スクリーニングをしたら、さらに業績やチャートを確認して銘柄を絞り込みます。最終的に、購入を希望する高配当銘柄を選択します。
ここで気を付けて頂きたいのが、銘柄スクリーニングしてもたくさんの高配当銘柄が出てきます。選択肢が広いのは良いのですが、ここで適当に選択してしまうと失敗のもとです。なので、最後の最後の銘柄絞り込みは丁寧にしましょう。
株で配当金を狙う時でも買うタイミングには注意
株で配当金を狙う場合、いろいろ情報収集も必要ですが、スクリーニングソフトで高配当銘柄を一発検索も可能ですね。多くの個人投資家は、こんな感じで高配当銘柄を見つけ出します。ただ、気を付けたいところを解説します。
まずは、買おうとしている企業業績のチェックです。なぜなら、企業業績が悪くなって株価が下がりはじめ、その結果配当利回りが高くなっている場合があります。
また、この手の銘柄は、株を買ってしまってから、業績悪化のために配当が出なくなる可能性もありますし、思った以上の株価が下落し、配当金を考慮しても損失になってしまいます。
高配当銘柄を見つけ、その企業業績を深く読み解くためには、ファンダメンタルズ分析の知識が必要になってきます。なので、出来ない、わからない、とは言わずに少しずつファンダメンタルズ分析の知識も増やしていきましょう。
高配当銘柄を見つけ、企業業績もチェックした後にすべきことは、株価チャートで買おうとしている銘柄のチャートをチェックすることです。なぜなら、株価は上がれば、必ず下がるからです。
いくら素晴らしい高配当銘柄を見つけても、株価の高いところに飛びついてしまえば、その後に株価は下落に転じ、含み損を抱えることになります。もちろん、好業績銘柄ならその後に株価は回復してくる可能性が高いです。
でも、なるべく株価が落ちてきたところを拾うようにすれば、配当利回りが上がるだけでなく、この高配当銘柄を手放すときに売却益も出れば最高ですから。
ここにテクニカル分析の知識が必要になってきます。テクニカル分析も、出来ない、わからない、とは言わずに少しずつテクニカル分析の知識も増やしていきましょう。
配当金の受け取り方法
配当金の受け取り方法は、株式数比例配分方式、一括振込方式(登録配当金受領口座方式)、配当金領収証方式、個別銘柄指定方式の4つあります。具体的に見ていきましょう。
株式数比例配分方式
各証券会社に預けている国内上場株式等の数量に応じた配当金を自分の証券口座で受け取る方式です。ちなみに、国内上場株式等というのは、ETFやREITも含みます。
一括振込方式(登録配当金受領口座方式)
所有するすべての国内上場株式等の配当金を自分が指定した銀行等の預金口座で受け取る方式です。
配当金領収証方式
発行会社から配当金受領証が郵送され、所定の期間内にゆうちょ銀行等の窓口まで持参し、配当金を受け取る方式です。
個別銘柄指定方式
個別銘柄ごとに、指定した銀行等預金口座で配当金を受け取る方式です。
配当金はどの方法でも受け取れますので、好きな方法を選べば良いです。ちょっと前までは、配当金領収証方式が主流でしたが、楽なのは株式数比例配分方式です。ちなみに、配当金領収証方式を選んだ場合は、配当金受領証が送られてきます。これをもって郵便局で配当金をもらい、そのまま飲みに行くのも楽しいですが。笑
最後に注意すべき点をひとつ。NISAで保有している株の配当金は、株式数比例配分方式を選んだときだけ非課税になります。なので、必ず株式数比例配分方式を選びましょう。
まとめ
株の配当金を狙う株式投資はこれで完璧!如何でしたでしょうか?
単純に高配当銘柄を買って、そのまま保有して、配当金が出るのを待つ、これが一番いいのですね。しかし、そんな高配当銘柄のチャートも確認せずに、飛びついてしまうと後悔のもとになります。なので、購入のタイミングを見計らって上手くエントリーチャンスを狙ってください。
上手く購入できれば、あとは中長期保有して、配当金をもらえるのを待つだけです。これこそストレスフリーの株式投資ですね。
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