日本経済の回復基調は鮮明だ、と言われるものの、株価の反応はイマイチで、新興市場は売りたたかれている状態です。日本経済が回復基調なら、なぜ株価は下がるの?という質問を良く受けます。
第11回
そもそも日経平均株価は、日本の経済力を表していると言われます。日経平均が下げると言うことは、今現在の日経平均株価が行き過ぎている状態と考えることができます。そうすると、本来あるべき水準まで調整されると考えるが妥当ですね。
そのあるべき水準とは、マーケットを通じて、投資家により決定されるのです。株価は常に行き過ぎる性質があると言いますが、日経平均株価も同じです。期待感から買われ、ふと気がつくと、高値圏で推移していることに気が付きます。そうすると、落ち着くべき所に向かって下落していくのです。
このような投資家行動は、常にチャート上に現れており、ここを読み取れば、株で勝ち続けていくことができます。
また、日経平均株価の値動きを読むことは、個別銘柄の値動きをより深く読むことにもつながります。ミクロの視点で個別銘柄の値動きを読み、マクロの視点で日経平均株価の値動きを読む、こんな感じです。これにより、パフォーマンスは大きく向上します。
では、日経平均のチャートを見てみましょう。どれも興味をそそるチャートになっています。順番に見てみましょう。
日足チャート(図1)は、5日移動平均線にサポートされるも、25日移動平均線に頭を抑えられている状態です。どちらに振れるか微妙ですね。次に、週足チャートです。13週線にきれいにサポートされています。下値を切り上げ、トレンドラインにもサポートされています。
さらに、月足チャート(図2)を見てみましょう。
これまた、きれいに9月線にサポートされている状態ですね。しかも、なんとなく三角持ち合い的なチャートになっています。そのうちどちらかにブレイクって感じです。
以上をまとめると、今現在、日経平均は大きな節目にきており、ここからどちらかに動いた方にトレンドが発生することが予測できます。