RSIの勝てる使い方

RSIの勝てる使い方を知ろう

RSI(相対力指数)は、J・ウエルス・ワイルダー・ジュニアという人によって開発された指標です。RSIは『Relative Strength Index』の略で、『異なる2つのものを対比した指標』という意味です。

RSIは、計算期間内の株価の変動幅に対して、上昇幅(前日比プラスの日の合計)が占める割合を表す指標です。言い換えると、RSIは計算期間内において、前日比プラスの日の値幅が大きくなると高くなり、前日比プラスの日の値幅が小さくなると低くなります。

シンプルなRSIを使いこなす

RSIは、0~100%の範囲で表示される指標で、下降トレンド中は、50%以下で推移することが多く、反対に上昇トレンド中は、50%以上で推移することが多いです。

したがって、まずは50%のところにラインを引いてみるだけで、今現在、その銘柄が上昇トレンドなのか、それとも下降トレンドなのか、というマクロ的な視点に立ったトレンドを確認できます。

さらに、RSIがどちらを向いているのか、その方向を確認します。つまり、RSIが上向きなら株価は上に、下向きなら株価は下に向かうことを指し示しています。

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RSIの実践的な使い方

8002丸紅の日足チャートです。下段のチャートがRSIです。

50%ラインに水平のラインを引いています。50%ラインより上は上昇トレンド、50%ラインより下は下降トレンドと考えます。

パッと見ると、RSIだけでエントリーのタイミングをとるには、ちょっと難しそうに見えます。

ここは単純に考えてみましょう。

50%ラインがトレンドの分岐点と考えると、上昇トレンド中の押し目は、50%近辺まで落ちてきた所です。反対に、下降トレンド中の戻し局面なら、50%ラインまで上げてきた所です。

そして、最も注目すべきは、50%ラインを下から上に抜けた時、もしくは上から下に抜けた時です。つまり、トレンド転換の可能性がある時です。

RSIのサインで注目すべきところに番号を振っています。順番に見ていきましょう。

まずは、「1」、「2」からです。50%ラインまで落ちてきましたので、値動きとして押し目を作っているという状況だと考えられます。上段の日足チャートを見てみると、「1」では25日移動平均線までの調整とはなっていませんが、「2」では25日移動平均線がサポートラインとなって押し目を作っています。

移動平均分析でも解説しますが、25日移動平均線は絶好のエントリーポイントですので、思い切って買いエントリーするのも手です。

「3」はトレンド転換が期待できる絶好のポイントです。上段の日足チャートを見ると、数日後に5日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロスとなり、トレンド転換のタイミングとなっています。

ドンピシャのタイミングとはなっていませんが、これくらいのズレはよくあることです。重要なのは、RSIからトレンド転換の可能性を読み取ることです。

「4」は下降トレンドに転換後に戻してきた局面です。50%ラインをブレイクアップしていますが、日足チャートを見ると、25日移動平均線にも届かない状態の反発をしているだけです。特に参考になる局面ではありません。

「5」を見てみましょう。RSIは50%ラインを超えてきました。ただ、日足チャートではもみ合っています。ただ、よく見ると5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスをする可能性がある局面とも読めます。

「3」と同様、ドンピシャのタイミングになりません。従いまして、日足チャートをチェックしながら、トレンド転換の可能性がありそうなら、エントリーの準備をしましょう。

「6」と「7」を見てみましょう。「6」では50%ラインを上から下に、「7」では50%ラインを下から上に抜けています。

RSI理論からすると、「6」と「7」はトレンド転換の可能性があるポイントですが、日足チャートを見ると、25日移動平均線は水平となり、もみ合い局面となっています。

また、「6」と「7」近辺の値動きを見てみると、25日移動平均線を跨いでゆらゆらと株価が揺れています。典型的なもみ合い局面です。こういう局面ではRSIは使えません。

最後に「8」ですが、「3」と同じパターンです。上段の日足チャートを見ると、5日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロス直前です。トレンド転換が期待できる絶好のポイントです。

RSIと日足チャートと融合させる

一般的なRSI分析では、単純に80%になったら「買われすぎ」なので売り、20%になったら「売られすぎ」なので買い、という解説をしていることが多いです。

確かにその通りに機能することもあるのですが、これで勝ち続けられるのであれば、苦労はしません。先ほどの8002丸紅のチャートで確認して見てください。勝てる所もありますが、負ける所もあります。

また、「RSIはダマシが多いのであまり使えません」って書いてあるものもあります。確かに、RSIだけを見ているとダマシと言われる局面がありますが、日足チャートや他のテクニカル指標と一緒に使えば十分使えます。

RSIはシンプルな指標なだけに、使い方には少し工夫が要ります。これが、腕の見せ所です。つまり、RSIは単独で使うようなことをせず、日足チャート及び他のテクニカル指標と合わせて使いましょう、ってことです。

まとめ

RSIの勝てる使い方、如何でしたでしょうか?多く存在するテクニカル指標の中でも、たった1本のラインで相場を表してくれるのがRSIというテクニカル指標です。

しかし、それだけに読み解く側の技量が問われるのも事実です。シンプルということは奥が深いのです。

シンプルな素材と塩、胡椒で料理をすれば、料理人としての腕が明確になります。これと同じです。下手糞な料理人が作ると美味しくないどころか、いろんな調味料を混ぜて、ややこしい味になります。相場でこのようなことをすると、勝てる訳がありませんね。

というわけで、このシンプルな指標を読み解く努力をしたいものです。明日もスマートトレードを。

ABOUTこの記事をかいた人

尾崎式史

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2018年4月に5冊目の新刊が発売されている。