2日新甫、3日新甫は本当に荒れるのか?
投資の世界で、金融工学や科学的に説明できないにも関わらず、周期的に起こる不思議な値動きがありますが、それを「アノマリー」と呼びます。
ここでは、そんなアノマリーのひとつとして「二日新甫は荒れる」という相場格言について書いてみます。
「2日新甫は荒れる」というアノマリーとは?
新甫(しんぽ)とは、商品先物取引で新たに始まる限月のことであり、月の最初の取引日のことを意味します。
「2日新甫は荒れる」と言われるのは、商品相場が発祥とされる相場格言で、祝祭日等で、月初めの立ち合いが2日になった場合、相場が荒れやすいことを意味しています。
1日が土曜日なら、2日は日曜日で、そうすると新甫は3日になります。なので、2日新甫ではなく、3日新甫という言葉もあります。
ただ、このアノマリーの的中率はというと、たいして高くなく、いまやほとんど死語に近いです。
2日新甫が広がった経緯とは
もともと商品先物取引における新しい限月のことを新甫と言っていましたが、株式相場でも相場格言として残り、現在に至ったという経緯です。
このアノマリーが確立した当時は、月初に相場が荒れたからだと思われます。なので、「二日新甫は荒れる」という格言が定着したのだろうと考えられます。
まとめ
株式市場だけでなく、FX、米国株など、相場の世界には季節的な値動きがあるのは事実です。
これが投資家の注意深い観察により、言葉に表され、格言になっていきます。
実際の相場状況を見守りながら、使えそうなアノマリーのみを使うのが手ですね。というか、チャート分析を合わせて使えばいいかもしれませんね。