利乗せのやり方

利乗せができれば利益は大きくなる

利乗せとは、いまのポジションに加えて、さらにポジションを増やしていくことを言います。

ちょっとわかりにくいので、具体的に解説します。例えば、買いから入って上昇トレンドに乗っていれば、含み益がある状態ですね。この状態で、さらに買い増すことを利乗せと言います。

利乗せは、より大きな利益が得られるように、ポジションを大きくすることです。

この利乗せですが、毎回毎回うまくいくとは限りません。時には、含み益をぶっ飛ばしてしまうこともあります。

しかし、相場の世界で生き残っている投資家は必ずやっています。うまくいけばかなり大きな利益を手にすることができるからです。

そんな利乗せについてみていきましょう。

利乗せの失敗例を知っておく

含み益がどんどんと大きくなり、気分もよくなったところで気が緩み、一気に利乗せ(買い増し)したところが株価のピークということがよくあります。利乗せで最も痛い失敗例です。

株価のピーク近辺での利乗せをしてしまうと、そのからの反落で一気に利益が減少してしまします。大きな下落になると、含み益は含み損に変わります。まさしく、天国から地獄になるのです。

しかも、このような相場の急変に対処できずに、結局含み損を許容することになるのです。つまり、ながいながい塩漬けとなることも多いのです。

このような悲惨な状態にならないためには、利乗せのタイミングをしっかりと見極めることです。

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利乗せは2、3回の分割エントリーで

利乗せの賢いやり方ですが、最初のエントリーからしっかりとトレードシナリオを描いておくとこです。

例えば、投資資金が100万円あるとすれば、最初に投入する資金は30万円から40万円です。最初のエントリーからトレンドが出て、含み益になってくれば、追加の資金を投入します。

2回目は、40万円から50万円です。トレンドが出ていることが確認できている局面で、しかも含み益があるので、リスクをとって利乗せをしていきます。

この2回目の利乗せがうまくいくと、3回目の利乗せを狙います。投入資金は20万円から30万円です。ただし、3回目となると、トレンドが本格化しているので、場合によっては利乗せはせずに、2回目までのポジションでホールドするということになります。

ここで調子に乗って無理やりエントリーすると、手痛いしっぺ返しが待っていますので注意したいところです。

利乗せのタイミングはチャート分析で

利乗せをするにあたっては、1~2回に分けてエントリーしていくと解説しました。では、そのエントリーするタイミングについて解説します。

実は、このエントリーするタイミングが利乗せの最重要ポイントなんです。ここを間違えると、せっかくの含み益がなくなったり、ロスカットにつながったります。

一般的な表現をすると、押し目を狙っていくのです。もちろん、空売りで仕掛けるなら、戻りを狙っていくのです。

トレンドが本格化しても、毎日一方的な動きではありません。上昇トレンドでも毎日上昇するわけでなく、また下降トレンドでも毎日下落するわけではありません。

どちらのトレンドだとしても、トレンド途中で必ず反落、反発をしてくる局面があるのです。そんなタイミングを拾っていくのが、利乗せの最重要ポイントです。

最重要ポイントというのは、トレンド途中での押し目(反落)、戻り(反発)なのか、それともトレンド転換するポイントなのかを見極める必要があります。読み間違うと、ポジションが大きくなっているだけに、あっという間に含み損に転落します。

そのため、この投資判断が非常に重要なのです。

トレンド発生過程での押し目(反落)、戻り(反発)なのか、それともトレンド転換するポイントなのかを見極めるのに、チャート分析が有効です。

チャート分析というと、ちょっと難しい気がしますが、単純な移動平均線分析で十分です。移動平均線分析を知りたいという方は、こちらをご覧ください。かなり丁寧に解説してあります。

移動平均線の使い方を知れば株は勝てる

移動平均線の見方がわかれば、利乗せの仕方もかなり上手くなりますから、しっかりとマスターしましょう。

転換点狙いで利乗せをしながら大きく勝つスイングトレードをしよう

小生が良くやるトレードを紹介しますね。どんなトレードかというと、転換点を狙い、うまく利乗せをしながら、値幅を狙うスイングトレードです。

「そんなうまい話がある訳ない!」とか思うなかれ。具体的にはこんな感じです。

まずは、相場の転換点であるゴールデンクロス、デッドクロスが出たところ近辺で最初のエントリーをします。

つぎは、トレンド発生を確認して、押し目や戻りを狙い、2回目のエントリーをします。もちろん、2回目のエントリー後はポジションが増えるものの含み益がありますので、精神的にも楽です。

さらに、トレンドが出て含み益が伸びてくれば、3回目のエントリーとなります。3回目のエントリーは、再度押し目・戻りを狙っても良いですし、前回高値を超えたところでエントリーしても良いですね。

万が一、2回目、3回目の利乗せしたあとに、株価が方向転換をしてきたら、サクッと手仕舞いしましょう。特に、3回目の利乗せをした後は、一気に含み益を飛ばすだけでなく、ロスカットになる可能性も出てきますから。

まとめ

一般的には、含み益があるから利乗せをする訳ですね。つまり、自分の投資判断が正解な訳ですので、さらに乗っけていきましょう!ということです。

しかし、利乗せのタイミングは難しいです。なぜなら、利乗せのタイミングは、弱い投資家の利食いのタイミングとなるからです。つまり、多くの個人投資家は、強い個人投資家が利乗せのタイミングで手放すのです。

この事実を知ったときは、とてもショッキングでした。相場の世界、勝つのはいつも少数派なのです。そんな強い個人投資家に、日々精進ですね。

明日もスマートトレードを。

ABOUTこの記事をかいた人

独自のチャート分析をもとに相場を張っている現役トレーダー。チャーチストと言われるにもかかわらず、ファンダメンタルズ分析やヒストリカル分析にも詳しい。中でも暴落・暴騰分析は抜群である。メルマガでの的確な天底予測では多くの読者が驚愕する。セミナー講師としても引っ張りダコ。登壇回数は800回を超える。相場の本質を突いた解説はプロからも定評がある。書籍は出せば売れると業界でも注目株。2020年7月に6冊目の新刊が発売されている。